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2019年8月1日木曜日

MRSAフォーラム2019参加&受賞報告

7月6日(土)に開催されたMRSAフォーラム2019に、栁原克紀教授、賀来敬仁助教、大学院生の太田賢治医師が参加してきました。MRSAに関する最新の研究成果が集まる、画期的で意義深い研究会であり、当教室からも毎年演題を発表しています。

栁原教授はシンポジウム「抗MRSA薬の位置づけと使い分け」で座長を務め、議論の盛んなこの分野において活発な討議を促し、活気あるシンポジウムとなりました。賀来助教は「皮膚軟部組織感染症におけるHA-MRSAとCA-MRSAの違い」「医療機関におけるMRSAの現状」について多施設にわたる調査結果を報告し、MRSAの現状、変化について興味深い動向を明らかにしました。太田医師は「院内肺炎で検出されたMRSAの遺伝子学的特徴」につき発表し、優秀ポスター賞を受賞しました。




MRSAは耐性菌の先駆けですが、未だ明らかとなっていない点も多く、これからも研究が期待される分野です。当教室ではこれからもMRSAに関する研究を積極的に進めていきます。

台湾からの留学生

2019年2月から7月まで、台湾の陽明大学医学生物技術検査学部(Department of Biotechnology and Laboratory Science in Medicine)から、三年生の王毓慶君が当研究室に留学し、宇野助教のもとで研究を行いました。精力的に研究に取り組んでくれたのみならず、メンバーとも積極的に友好を深めてくれました。
以下に王君から頂いた感想文を紹介します(和訳、一部編集)。

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今回の留学期間中に、cell-free DNAのメチル化と感染症の関係性に関する研究を行いました。特に、臨床との関連性に注目し、digital-PCRなどの手法を用いて研究を進めました。これまで知り得なかった新しい知識や機器、システム、考え方に接することができ、知識を広めることができました。
長崎、特に検査部でこのような機会を得ることができて大変嬉しく思います。指導教員、教授、スタッフのみなさんにいただいたご指導や手助けにとても感謝しています。この半年間で長崎は私の第二の故郷となりました。

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王くんは日本語の勉強にも熱心で、帰国前には日常会話には十分なレベルまで上達し、驚かされました。
また一緒に研究ができることを一同楽しみにしています。これからも頑張っていきましょう。





当研究室は国内、海外問わず研究生の受け入れを行っています。
興味のある方はお気軽におたずねください。