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2024年5月21日火曜日

第34回欧州臨床微生物感染症学会(ECCMID)参加

 202442730日まで、スペインのバルセロナで開催された第34欧州臨床微生物感染症学会(ECCMID)に参加しました。当教室からは栁原教授、小佐井先生、大学院生の菊地先生の3名が参加しました。栁原教授は 「Burden and serotype distribution of Streptococcus pneumoniae associated with pediatric invasive pneumococcal disease (IPD) : A prospective surveillance study in Japan」、菊地先生は 「Quantitative assessment of pneumococcal urinary antigen reflects the effect of antibiotics treatment in pneumococcal pneumonia mouse model」の演題でそれぞれポスター発表を行いました。発表を通して、世界各国の様々な研究者と非常に有意義な議論を行う事が出来ました。

               栁原教授のご発表

               菊地先生のご発表 


また一般演題やシンポジウムを聴講し、遺伝子検査に対する考え方、新規抗菌薬、非結核性抗酸菌症による髄膜炎の症例報告、敗血症の新規診断法など、臨床微生物・感染症分野の最新の知見を学ぶことが出来ました。学会の合間には、我々の共同研究者であり、世界的な耐性菌の権威であるBalaji Veeraraghavan教授と交流を深めました。

    学会会場前、Balaji Veeraraghavan 教授(左から3人目)と製薬会社の方々


今回、このような貴重な機会を与えて頂いた栁原教授を始め、お世話になった先生方や技師の方々に厚く御礼申し上げます。得た知識や経験を、日々の診療や研究に還元し、今後も研鑽を積んでいく所存でございます。

2023年10月24日火曜日

IDWeek 2023に参加しました。

 20231011日~15日までIDWeekがアメリカのボストン国際会議場&展示場で開催されました。当検査部からは栁原教授、太田助教、大学院生の中尾先生の3名が参加しました。栁原教授は「In Vitro Activity of Nacubactam (OP0595) Combined with Cefepime against Carbapenem-resistant Enterobacterales Isolated in Japan」、太田先生は「The effect of SARS-CoV-2 antibody testing on the results of admission screening」、中尾先生は「Molecular epidemiology and clinical features of pneumococcal pneumonia at a university hospital in Japan」でそれぞれポスター発表を行いました。

国内学会とは比べものにならない程大きな規模の学会の中、世界各国からの参加者とディスカッションを行うことができました。また、教育講演やシンポジウム、一般演題を聴講し、知見を広げることができ、企業ブースも盛況で、新規抗菌薬や診断検査法に加え、インフルエンザの経鼻ワクチンや腸内細菌の移植など、日本ではあまり見かけない展示を見学することができました。更に、日本感染症学会の学際化・国際化委員会の委員長を務める栁原教授のもと、米国感染症学会の幹部とのリーダーズミーティングも催され、今後の感染症学会のあり方や感染症専門医育成などの議題についてディスカッションを行うことができました。

そして、学会会期中にはボストン観光も行い、フェンウェイパーク球場やボストン美術館を訪れました。これまで写真などでしか見たことがなかったグリーンモンスターやモネの絵画などを実際に見ることができました。

 今回、このような国際学会での発表の機会を与えてくださった栁原教授を始め、お世話になった先生方に感謝申し上げます。今後も精進していきたいと存じます。





2023年10月12日木曜日

Top Peer Reviewer for Microbiology Spectrumに選出!

 American Society of Microbiology のTop Peer Reviewer for Microbiology Spectrumに

当検査部助教の太田 賢治先生が選出されました!


太田先生は当検査部の新型コロナウイルス感染症検査体制の構築・維持において中心的

役割を担っておりました。また、「新型コロナウイルスの検査・診断法」や「好気性菌と嫌気性菌の混合感染の病態解明」など数多くの研究も手掛けています。

今後ますますの活躍が期待されます!



2023年8月28日月曜日

国際学会ISLH参加報告

 

2023511日(木)-13日(土)にアメリカ ニューオリンズで開催された国際学会ISLHInternational Society for Laboratory Hematology2023に参加してきました。

ポスター発表がメインで、特別講演が多く開催されており、活発な議論が行われていた学会でした。

 


 

日本では販売されてない機械も多く展示されており、色々な意味で刺激を受けることができました。

 長崎大学病院検査部では、積極的に国際学会での発表・参加を行っています。



2018年8月20日月曜日

受賞報告(日本心エコー図学会)

 当検査部の生理機能検査室所属の古島 早苗 技師が日本心エコー図学会海外学会発表優秀論文賞を受賞しました。これは、心エコー図に関する研究成果を広く海外に発表し、この分野の発展を促進することを目的に、海外で開催される権威ある学会において、心エコー図法に関する研究を行う会員に対して授与される賞となります。
 古島 技師はEuropean Association of Cardiovascular Imaging (EACVI)で発表した「Evaluation of layer strain in right ventricular free wall assessed by two-dimensional speckle tracking echocardiography in patients with pulmonary hypertension」の演題で今回の賞を受賞しました。この研究は右室の心筋は内側の縦走筋と外則の輪状筋の二層で構成されていることに着目し、慢性血栓塞栓性肺高血圧患者を対象に2D speckle-tracking echocardiographyを用いて右室自由壁strainの層別差異の評価を行いました。右室自由壁内層のlongitudinal strainは外層と比較してより低下していることを明らかにし、longitudinal strainの外内層比は慢性血栓塞栓性肺高血圧患者の重症度を予測する有用な指標である可能性を示唆しています。




 古島 技師はこれまでも国際学会で発表しているので、今後の活躍に期待です!


 当教室のこれまでの受賞報告は→リンク

2018年7月4日水曜日

ASM Microbe 2018 @Atlanta

 2018年6月7日〜11日にアメリカのジョージア州アトランタで開催されたASM Microbe 2018に栁原 克紀 教授賀来 敬仁 助教、微生物検査室の赤松主任、医学部5年生で当教室で研究をしている石毛くんが参加してきました。

 賀来助教は、整形外科とビオフェルミン製薬株式会社との共同研究である「周術期の抗菌薬の予防投与が腸内細菌叢に与える影響と耐性乳酸菌製剤の効果」についてポスター発表およびrapid fire talkという5分間の口演発表を行いました。赤松主任は、10年ぶりの国際学会参加で、「パイロシークエンス法による抗酸菌の菌種同定」についてポスター発表を行いました。石毛くんは、これまでに国内学会で発表も行ってきた「MRSA菌血症の分子疫学解析」についてポスター発表を行いました。多くの参加者が興味を持ち、質問をされましたが、しっかりと英語で回答できていました。初めての国際学会としてはかなり上手に発表できていました。





 今回学会が開催されたアトランタはアメリカの南東部にあるジョージア州の州都で、1996年にはアトランタオリンピックが開催されたことで有名です。学会場のすぐ横にはセンティニアル・オリンピック・パークという公園があり、多くの子供達が水浴びをしていました。また、アトランタにはコカ・コーラ、デルタ航空、CNNなどが本社を置いています。学会場のすぐ横にはCNNセンターがあり、徒歩5分のところにはコカ・コーラミュージアムもありました。コカ・コーラミュージアムではコカ・コーラの歴史を学べるだけでなく、最後には世界各国のフレバーを試飲できる場所がありました。





 当教室は積極的に国際学会でも研究発表を行っています。これまでの国際学会の報告はこちら

2018年6月11日月曜日

Cold Spring Harbor Laboratory (CSHL) meeting@New York


 521日から26日まで、宇野 直輝 助教がアメリカのCold Spring Harbor Laboratory (CSHL) meetingに参加しました。

Cold Spring Harbor Laboratoryは、アメリカのニューヨーク州ロングアイランドにあり、とても自然環境が良い場所です。生物学・医学の研究および教育を目的とする研究所で、ノーベル賞受賞者を多数輩出しています。
 本学会は、3食付きで朝9時から夜23時過ぎまでプログラムが組まれています。ポスターセッションでは、ポスター会場は常に混雑しており、ポスターの前で活発な議論が3時間近く続きます。このポスターセッションを通して多くの研究者と知り合うことができる、素晴らしい学会です。



 当研究室では、基礎研究および臨床研究の研究成果をこれからも国際学会で積極的に発表していく予定です。

2018年2月22日木曜日

ICC2017@台北&受賞報告

 昨年になりますが、台湾の台北市で11月24日〜27日に開催されたInternational Congress of Chemotherapy and Infection (ICC) 2017栁原 教授賀来 助教、大学院生の太田 医師が参加してきました。ICCは、国際化学療法学会(International Society for Chemotherapy Infection and Cancer)が主催する国際学会です。
 今回は栁原 教授がシンポジウム、賀来 助教が一般演題(ポスター)、太田 医師が一般演題(口演)で発表しました。そして、なんと太田 医師が国際化学療法学会のISC Young Investigator Travel Awardを受賞しました!これは一般演題の中で特に優秀な発表に贈られるもので、賀来 助教も2015年に受賞しています。太田 医師はMRSAフォーラム2017の受賞に続いて2017年度2つめの受賞となりました。これからも素晴らしい研究成果の報告を期待しています。
 往きの飛行機が機材トラブルで出発が数時間遅れた影響で有名な飲茶の店には行けなかったようですが、台北の美味しい料理や故宮博物院なども楽しめたようです。






 当教室では、基礎研究および臨床研究の研究成果をこれからも国際学会で積極的に発表していく予定です。
 過去の国際学会での発表報告は→リンク


2017年11月30日木曜日

IDWeek2017 @San Diego

 10月4日〜8日にアメリカのサンディエゴで開催されたIDWeek2017に、栁原 克紀 教授賀来 敬仁 助教、大学院生の太田 賢治 医師が参加しました。IDWeekは、米国感染症学会(IDSA)米国医療疫学学会(SHEA)米国HIV医学協会(HIVMA)米国小児感染症学会(PIDS)の4学会が合同で開催する年次集会です。

 毎年参加しているASM Microbeはアメリカ微生物学会主催であり、臨床だけでなく、基礎研究や新薬についての情報が多くありますが、IDWeekは臨床中心の学会です。SHEAも主催学会の1つなので、感染制御に関する話題も多いです。今年の演題はAntimicrobial Stewardshipについての演題が多かったです。

 IDWeek2017では、太田医師が賀来助教の指導で行っているソリスロマイシンの免疫調節作用(MUC5AC過剰分泌の抑制効果)についての研究をポスター発表を行いました。また、栁原教授が日本感染症学会学際化国際化委員会の委員長として、賀来助教が同委員会委員として、IDSAの理事長Dr. Paul Auwaerterおよび前理事長Dr. William G. Powderlyと会合を行いました。今後の関係性の発展に期待したいです。


学会が開催されたSan Diegoはカリフォルニア州にある都市で、メキシコ国境とも近い位置にあります。気候は温暖で、アメリカの中でも治安がよく住みやすい街の一つのようです。ガスランプクオーターという中心街に学会場が位置していたため、発表した後に食事も楽しめました。

当教室では、積極的に国際学会での発表も行っています→これまでの報告はこちら

2017年6月13日火曜日

ASM microbe 2017 @ New Orleans

 201761日~5日にアメリカ東海岸、ニューオリンズで開催されたアメリカ微生物学会ASM microbe 2017 栁原教授小佐井助教、山川技師が参加してきました。

 小佐井助教は全自動多項目同時遺伝子検査システムVerigene® によるClostridium difficile の検出についての検討について、また、山川技師は長崎大学病院におけるIMP-1型メタロβラクタマーゼ産生Klebsiella pneumoniae の分子疫学的解析についてポスター発表を行いました。

 学会が開催されたニューオリンズはジャズの発祥地として名高く、空港に降り立つとジャズの生演奏で出迎えられました。会場近くにはミシシッピ川が流れ、蒸気船でのクルーズではジャズを聴きながら雄大な川やニューオリンズの街並みを見ることが出来ます。その他にも、フランス・スペイン統治時代の雰囲気を残すフレンチ・クオーターではセント・ルイス大聖堂などが見られ、ルイジアナの郷土料理であるケイジャン料理なども楽しめました。

 初めての国際学会参加で、これまでの研究成果を発表できたことはとても貴重な経験となりました。最終日にはPatrick R. Murray 博士、大楠 清文先生のご講演を聞く事ができ大変勉強になりました。







当教室では、積極的に国際学会での発表も行っています→これまでの報告はこちら
 

2017年4月5日水曜日

T-CELL Lymphoma Forum@サンフランシスコ

当教室の長谷川寛雄講師と遺伝子検査室の山内技師、血液内科所属で検査部でも研究をしている小林先生が、サンフランシスコで1月26-28日の3日間開催された9th annual T-CELL Lymphoma Forumに参加してきました。この学会ではセッション形式でテーマ毎に発表があり、セッションの合間にはランチなど食事をする時間がありました。

 当教室からは、山内技師がAnalysis of CCR4 mutation status in adult T-cell leukemia/lymphomaという演題で、ATL細胞におけるCCR4変異が生存率に与える影響についてポスターで発表してきました。学会のSession (Molecular Pathways)でCCR4変異についての演題があり、大変勉強になりました。
 タイトなスケジュールであまり観光をする時間はなかったようですが、最終日にゴールデンゲートブリッジへのクルーズに行けました。

 当教室では、長谷川寛雄講師を中心に、ATLなどの血液疾患の診断、治療についての基礎研究及び臨床研究を積極的に行っています。研究内容に興味のある方がいらっしゃったら、お問い合わせください
 また、積極的に国際学会での発表も行っています→これまでの国際学会参加報告はこちら

2016年12月8日木曜日

APCCMI2016@メルボルン

 栁原克紀教授賀来敬仁助教、そして現在研修医の東野先生が、11月30日〜12月3日にオーストラリア・メルボルンで開催されたアジア太平洋臨床微生物学会(APCCMI)2016に参加してきました。

 APCCMIは、アジア太平洋臨床微生物学会(APSCMI)が主催する学会で2年に一度開催されています。栁原教授は座長および演者、賀来助教と東野先生はポスター発表を行ってきました。学会の1週間前まで発表時間が連絡がないなど国際学会ならではの体験もしたようですが、無事に発表もできたとのことです。東野先生は、初めての国際学会参加でしたが、初期研修で忙しい中でも学生時代に行っていたESBL産生菌の解析についてのポスターを上手に作成していました。
APCCMIの学会場での様子

 学会が開催されたメルボルンは人口400万人を超える大都市で、中心部にはたくさんのビルがあり非常に栄えていました。移民の国であり、いろんな国の料理も楽しめたとのことでした。少し離れたところには、グレート・オーシャン・ロードという「世界で一番美しい海岸道路」があり、ツアーで訪れたとのことです。ツアーでは、野生のコアラを見ることができたり、12人の使徒という奇岩群をみることができたようです。


 当教室では、積極的に国際学会での発表も行っています→これまでの報告はこちら
 また、医学部生で臨床研究および基礎研究を行っている人もいます→これまでの報告はこちら
 興味がある方は、いつでもお問い合わせください(連絡先)。


2016年8月5日金曜日

ASM microbe 2016@ボストン

2016616日~20日にアメリカ東海岸、ボストンで開催された感染症の国際学会であるアメリカ微生物学会ASM microbe 2016 に栁原教授、小佐井助教、西村技師、村田技師が参加してきました。世界の感染症関連の学会では最大規模の学会で、参加者が1万人を超える規模の学会です。学会場のBoston Convention Centerにはアメリカ以外にも世界各国から多くの人が集まっていて、非常に熱気がありました。
 長崎大学病院検査部(臨床検査医学講座)からは、西村技師が、菌に薬剤耐性を付与する遺伝子の一種である、プラスミド性AmpC β-ラクタマーゼ (pAmpC) の有無が基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ (ESBL) の同定に与える影響について報告しました。また、村田技師が、日本の製薬会社より開発された新規キノロン系薬AM1977(ラスクフロキサシン)の肺炎球菌に対する作用について、既存のキノロン系薬との比較結果を報告しました。

 開催国のボストンは日本との時差が約13時間あります。海に面している地方のため、魚介類が有名で、水陸両用の乗り物を使ったBOSTON DUCK TOURSというツアーで水上からボストンの街並みを眺めることもできました。その他の観光名所としてはハーバード大学や美術館、フェンウェイパーク(野球場)があります。初めての海外で言葉の壁や食事(量の多さ)に困惑することもありましたが、これまでの研究成果を大きな海外の舞台で発表できたことは良い刺激になるとともに、これからの活力になったと思います。

2016年6月1日水曜日

ISLH 2016参加報告


512-14日にイタリアのミラノで開催された国際検査血液学会
ISLHInternational Society for Laboratory Hematology)に長谷川講師、佐々木主任、森技師が参加してきました。

長崎大学病院検査部から森技師が、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病を引き起こす原因として有名なPhiladelphia染色体に関連した、abl-bcr遺伝子についてのポスター発表を行ってきました。今回森技師は、日本検査血液学会(JSLH)より本学会発表の助成を受けての参加となりました。
講演では、血液疾患の病型分類に広く用いられているWHO分類について、まだ正式に発表されていない2016年改定版におけるポイントなど最新の話題を聴講することができました。森技師は初めての国際学会参加でしたが、血液検査に関する世界中の様々な報告を聞き多くの事を吸収してきました。





ミラノはイタリアで最大の都市圏人口を擁する都市でヨーロッパ有数の世界都市であると共に非常に歴史の古い街で、長い歴史に培われた古い建物や、「最後の晩餐」に代表される多くの美術品を有します。 またファッションの街としても有名であり、街中で「伝統」と「世界最新」が融合し独特の雰囲気を生み出していました。長崎は石畳の道も多く、東山手・南山手には洋館もあり、路面電車が通っており長崎とイタリアはなんとなく似ているなと感じました。少しですがイタリアの文化に触れ、イタリアの奥深さを知ることができました。
今回の国際学会参加で、色々な意味で刺激を受けることができました。





 



2016年4月24日日曜日

ECCMID2016 Amsterdam参加報告


 4月9日-12日にオランダのアムステルダムで行われたヨーロパ臨床微生物感染症学会(ESCMID)の年次総会(ECCMID)に、栁原教授賀来助教、木村主任が参加してきました。
 感染症関連の国際的な学術集会としては、アメリカ微生物学会(ASM)のASM / ICAAC (ASM microbe)やアメリカ感染症学会(IDSA)のID weekなどがありますが、ECCMIDは臨床微生物学だけでなく、感染症診療および疫学も網羅しており、年々規模が拡大しています。今年は123カ国から11,640人の参加があり、学会場にはヨーロッパだけでなく、アメリカ、南アメリカ、アフリカ、そしてアジアなどから多くの人が集まっていて、非常に熱気がありました。
 長崎大学病院検査部(臨床検査医学講座)からは、賀来助教が新規βラクタマーゼ阻害薬であるOP0595のマウスモデルでの効果についての報告、木村主任が日本で開発された細菌の分子疫学解析法であるPOT法についての発表を行ってきました。


 ECCMID2016は当初トルコのイスタンブールで開催される予定でしたが、ISによるテロによる影響でアムステルダムに変更されました。学会開催前にオランダの隣国のベルギーで自爆テロがあり、オランダも厳戒体制なのかと思っていましたが、空港および街中ではそのような印象はありませんでした。
 アムステルダムは運河に囲まれた古い街並みが特徴的で、1600年代に建てられた建築物も多くありました(斜めになっている建物も多かったです)。アムステルダムを散策した感想としては、ハウステンボスの再現度がすごい!ということです。「あ、これはホテルヨーロッパっぽい」「ここはホテルアムステルダム」など思いながら街中を散策しました。また、国立美術館には出島の模型があるなど、長崎とオランダとの繋がりを感じることが出来ました。



 また、アムステルダムにはmicropiaという微生物の博物館があったので、行ってきました。ここでは、顕微鏡を使った微生物の観察、ヒトの正常細菌叢の解説、培地の展示などがあり、非常に面白かったです。アムステルダムに行く機会があれば、一度行ってみてください。





2016年4月8日金曜日

ASCPaLM参加報告




3月に台湾で開催されたASCPaLMに長谷川講師、佐々木主任、松本技師が参加してきました。

ASCPaLMとはアジア臨床病理・検査医学会(Asian Society of Clinical Pathology and Laboratory Medicine Congress)の略で毎年各国で開催されている様です。日本以外にも中国、韓国、インドネシア、モンゴル、オーストラリアなど様々な国の方たちが講演、ポスター発表されていました。

また台湾は観光地が趣深く、日本人観光客も多く見かけました。
     





2016年1月28日木曜日

ESCMID Postgraduate Education Course 参加報告



宇野直輝助教が、欧州臨床微生物感染症学会(ESCMID2nd Course on Principles of Molecular Microbiological Diagnosticsに参加してきました。

今回参加したのは微生物の分子生物学的診断についての研修で、世界各国から100名ほどの参加者があったとのことです。単なる講義だけではなく、ワークショップに多くの時間が充てられ活発なディスカッションが行われ、とても有意義な研修だったようです。

研修会場のあったオランダのマーストリヒトは、マース川沿いのオランダ最古の歴史ある町で、ベルギーとドイツの国境に接するリンブルグ州の州都です。初日の研修後にガイドによる町案内もありました。


2016年1月15日金曜日

CLSI会議

 栁原克紀教授が、アメリカのアリゾナ州で開催されたCLSIの感染症・臨床微生物部門の会議に参加してきました。

CLSIはThe Clinical and Laboratory Standards Instituteの略で、各種検査の基準を決める会議です。感染症・臨床微生物の分野では、菌種だけでなく、薬剤感受性試験の結果(S. I. R.などのブレイクポイント)を臨床に提供しています。ブレイクポイントについては、ヨーロッパのEUCASTや日本化学療法学会の基準などもありますが、日本ではCLSIの基準を基いている施設が多いです。そのため、今回参加した会議は我々にとっても非常に重要なものです。

 会議では多くの参加者が発言できる雰囲気だったようで、特殊な新薬の評価をどうするのかということが最も熱心に討論されていたようです。


CLSIについて知りたい方は下のリンクからどうぞ。