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2018年9月4日火曜日

AccraseedによるTSH、FT4およびFT3の測定・医学検査

臼井 哲也、南 惣一郎、賀来 敬仁、栁原 克紀. 新規免疫自動分析装置AccraseedによるTSH、FT4およびFT3測定試薬の基礎的検討. 医学検査. 67 (4): 443-50, 2018.


 当検査部の生化学検査室所属の臼井主任の新規免疫自動分析装置によるTSH、FT4、FT3測定試薬の基礎的検討が、一般社団法人日本臨床衛生検査技師会の機関紙である医学検査に技術論文として掲載されました(2018年7月付)。

 患者への速やかな治療の開始などの観点から診療前検査が普及しています。今回、検体の採取から結果報告までの迅速化の可能性を検討するために、測定時間が10分という自動化学発光酵素免疫分析装置Accuraseedを用いてTSHFT4FT3の基礎的検討を行いました。また本装置とルーチン法のモジュラーおよびARCHITECT、ルミパルスの3機種の装置を用いて迅速性に関する比較検討を行ったので報告する。甲状腺3項目の基礎的検討として、再現性(同時、日差)、相関性、最少検出感度、直線性、共存物質の影響について検討を行った。その結果、ルーチン法との相関性において回帰式傾き(本法が低め傾向)および乖離検体(1例)が認められたが、それ以外の同時再現性、最少検出感度等他の検討の全てにおいて、良好な結果が得られた。なおFT3において発生した乖離検体1例についてはPEG処理による測定値挙動から異好性抗体の影響を本法が受けている可能性が考えられた。また迅速性の検討において、結果報告時間は、本装置では15分で、モジュラー、ARCHITECTおよびルミパルスは各々27分、33分、37分となり、本装置を用いることでTATの短縮化の可能性が示唆された。

 当検査部では、基礎研究だけでなく、検査に関連した臨床研究も積極的に行っています。
 これまでに紹介した論文は→リンク

2018年7月4日水曜日

ASM Microbe 2018 @Atlanta

 2018年6月7日〜11日にアメリカのジョージア州アトランタで開催されたASM Microbe 2018に栁原 克紀 教授賀来 敬仁 助教、微生物検査室の赤松主任、医学部5年生で当教室で研究をしている石毛くんが参加してきました。

 賀来助教は、整形外科とビオフェルミン製薬株式会社との共同研究である「周術期の抗菌薬の予防投与が腸内細菌叢に与える影響と耐性乳酸菌製剤の効果」についてポスター発表およびrapid fire talkという5分間の口演発表を行いました。赤松主任は、10年ぶりの国際学会参加で、「パイロシークエンス法による抗酸菌の菌種同定」についてポスター発表を行いました。石毛くんは、これまでに国内学会で発表も行ってきた「MRSA菌血症の分子疫学解析」についてポスター発表を行いました。多くの参加者が興味を持ち、質問をされましたが、しっかりと英語で回答できていました。初めての国際学会としてはかなり上手に発表できていました。





 今回学会が開催されたアトランタはアメリカの南東部にあるジョージア州の州都で、1996年にはアトランタオリンピックが開催されたことで有名です。学会場のすぐ横にはセンティニアル・オリンピック・パークという公園があり、多くの子供達が水浴びをしていました。また、アトランタにはコカ・コーラ、デルタ航空、CNNなどが本社を置いています。学会場のすぐ横にはCNNセンターがあり、徒歩5分のところにはコカ・コーラミュージアムもありました。コカ・コーラミュージアムではコカ・コーラの歴史を学べるだけでなく、最後には世界各国のフレバーを試飲できる場所がありました。





 当教室は積極的に国際学会でも研究発表を行っています。これまでの国際学会の報告はこちら

2017年10月16日月曜日

緑膿菌耐性獲得のリスク因子・Open Microbiol J



Kosai K, Kaku N, et al. Risk factors for acquisition of fluoroquinolone or aminoglycoside resistance in addition to carbapenem resistance in Pseudomonas aeruginosa. Open Microbiol J. 11: 92-97, 2017.





  当教室の小佐井 康介 助教の緑膿菌が薬剤耐性を獲得するリスク因子についての研究がThe Open Microbiology Journalに掲載されました(2017年5月31日付)。

 緑膿菌の治療においてカルバペネム系抗菌薬、フルオロキノロン系抗菌薬、アミノグリコシド系抗菌薬は重要な役割を果たしており、その耐性化が進むと治療が難しくなってきます。本研究では、イミペネム耐性緑膿菌に着目して研究を行ったところ、そのうち39.1%がフルオロキノロン系抗菌薬に、7.1%がアミノグリコシド系抗菌薬に耐性を示しました。90日以内のフルオロキノロン系抗菌薬投与された割合がフルオロキノロン系抗菌薬耐性がある群で有意に高く、アミノグリコシド系抗菌薬でも同様の傾向でした。また、メタロβラクタマーゼ産生菌株の割合がフルオロキノロン系抗菌薬・アミノグリコシド系抗菌薬に耐性の群で高い傾向にありました。

 当教室では、菌株などの情報を基にした疫学研究についても、栁原教授森永助教小佐井助教賀来助教を中心として積極的に行っています。研究に興味のある方は、いつでもお問い合わせください

これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2017年9月15日金曜日

三学会合同サーベイランス(呼吸器感染症2012)・J Infect Chemother


Yanagihara K, Watanabe A, et al. Nationwide surveillance of bacterial respiratory pathogens conducted by the surveillance committee of Japanese Society of Chemotherapy, the Japanese Association for Infectious Diseases, and the Japanese Society for Clinical Microbiology in 2012: General view of the pathogens' antibacterial susceptibilityJ Infect Chemother. 23 (9):587-597, 2017. (リンク


 日本化学療法学会、日本感染症学会、日本臨床微生物学会の三学会合同抗菌薬感受性サーベイランスが行われていますが、そのなかの一つに呼吸器感染症のサーベイランスがあり、当教室の栁原 克紀 教授も調整委員として重要な役割を担っています。

 今回、2012年に行われた呼吸器感染症サーベイランスの結果が、原著論文として日本感染症学会・日本化学療法学会の英文誌であるJournal of Infection and Chemotherapy誌に掲載されました(2017年9月付)。この論文では、栁原 教授が責任著者(corresponding author)および筆頭著者、賀来 敬仁 助教が共著者となっています。
 
 2012年の検討では、35の医療施設から合計1236の菌株が収集され、S. aureus(232株)、肺炎球菌(225株)、溶連菌(16株)、インフルエンザ菌(231株)、Moraxella catarrhalis(147株)、肺炎桿菌(167株)、緑膿菌(218株)の菌種毎に薬剤感受性試験の結果が解析されています。また、肺炎桿菌におけるESBL産生菌の割合や緑膿菌におけるメタロβラクタマーゼ産生菌の割合についても検討を行っています。本論文と同じく栁原 教授が責任著者(corresponding author)および筆頭著者で森永 芳智 助教が共著者として報告している2010年のサーベイランス結果(リンク)と比較して、薬剤耐性菌の割合に大きな変化はありませんでしたが、今後もこのようなサーベイランスを継続して行っていくことが重要であると考えられます。

 当教室には、感染症および呼吸器を専門とする医師が所属しています。今後も、栁原 教授を中心に、微生物検査室および感染症関連の教官(森永 助教小佐井 助教賀来 助教)も全国的なサーベイランスに貢献していきます。

 これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2017年9月5日火曜日

Elecsys HTLV-I/II・J Clin Microbiol(original article)




Laperche S, Sauleda S et al. Evaluation of sensitivity and specificity performance of Elecsys HTLV-I/II assay in a multicenter study in Europe and JapanJ Clin Microbil 55 (7): 2180-7, 2017.






 当教室の栁原 克紀 教授および宇野 直輝 助教が共著者となっているHTLV-I/IIの新規検査試薬についての論文が、アメリカ微生物学会(American Society for Microbiology)が発行するJournal of Clinical Microbiology誌に掲載されました(2017年7月付)。

 本研究では、全自動免疫測定装置の専用試薬として新たに開発されたHTLV-1/2抗体測定試薬についての検討を行いました。検討した試薬は、電気化学発光免疫測定法を測定原理とするダブル抗原サンドイッチ法を用いた第3世代の試薬です。本研究では、オーストリア、フランス、ドイツ、日本、ポルトガル、スペインの6カ国7施設(ドイツのみ2施設)の多施設共同研究として行われ、既存の方法と比較しても、感度・特異度ともに良好な結果でした。

 当教室では、基礎的な研究だけでなく、多数の臨床研究を行っています。今回のような国際的な多施設共同研究も積極的に行っていきたいと考えています。


これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2017年7月18日火曜日

MRSAフォーラム2017参加&受賞報告

 7月15日(土)に開催されたMRSAフォーラム2017に、栁原 克紀 教授賀来 敬仁 助教、大学院生の太田賢治医師が参加してきました。MRSAフォーラムは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicillin-resistant Staphylococcus aureus:MRSA)についての研究会で、MRSAに関して、遺伝子検査・診断から病原性、治療、疫学に至るまで様々な視点からのシンポジウムや一般演題発表が催されます。
 栁原 教授はシンポジウムで「MRSA-SSTI/SSI−疫学的見地から−」を発表し、賀来 助教は医学部の石毛くんが研究している「MRSA菌血症におけるSCCmec typeの変化」について発表を行いました。

 また、太田 医師は「真のMRSA院内肺炎の規定因子と臨床的特徴」について発表し、見事に優秀ポスター賞を受賞しました! 今回の研究会では、MRSAの奥深さや面白さ、まだわかっていないことや今後の展望など多方面から学ぶことができたようです。太田先生は、今年のIDweekやICCなどの国際学会でも発表予定であり、今後に期待しています。


これまでの国内学会報告と受賞報告の報告はこちら→国内学会受賞



2017年6月13日火曜日

ASM microbe 2017 @ New Orleans

 201761日~5日にアメリカ東海岸、ニューオリンズで開催されたアメリカ微生物学会ASM microbe 2017 栁原教授小佐井助教、山川技師が参加してきました。

 小佐井助教は全自動多項目同時遺伝子検査システムVerigene® によるClostridium difficile の検出についての検討について、また、山川技師は長崎大学病院におけるIMP-1型メタロβラクタマーゼ産生Klebsiella pneumoniae の分子疫学的解析についてポスター発表を行いました。

 学会が開催されたニューオリンズはジャズの発祥地として名高く、空港に降り立つとジャズの生演奏で出迎えられました。会場近くにはミシシッピ川が流れ、蒸気船でのクルーズではジャズを聴きながら雄大な川やニューオリンズの街並みを見ることが出来ます。その他にも、フランス・スペイン統治時代の雰囲気を残すフレンチ・クオーターではセント・ルイス大聖堂などが見られ、ルイジアナの郷土料理であるケイジャン料理なども楽しめました。

 初めての国際学会参加で、これまでの研究成果を発表できたことはとても貴重な経験となりました。最終日にはPatrick R. Murray 博士、大楠 清文先生のご講演を聞く事ができ大変勉強になりました。







当教室では、積極的に国際学会での発表も行っています→これまでの報告はこちら
 

2017年5月26日金曜日

AMED第1回研究班会議

 今年度、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に、当教室の栁原克紀教授が研究開発代表者を務める「薬剤耐性菌対策に資する診断法・治療法等の開発研究」が採択されました。

 先週の金曜日に、長崎大学臨床検査医学講座医局で第1回研究班会議が開催されました。当教室だけでなく、国立感染症研究所、大阪市立大学、海洋研究開発機構から本研究開発に関係する研究者が集合し、これから行う研究についての説明を行いました。それぞれの研究室の先進的な取り組みを統合して、薬剤耐性菌対策に役立てるような成果を出していきたいと考えています。
 
 また、昨年度に採択され、研究を継続している厚生労働科学研究費補助金「医療機関等における薬剤耐性菌の感染制御に関する研究(研究代表者:栁原克紀教授)」とも上手く連携させて、日本だけでなく世界で問題となっている薬剤耐性菌対策に積極的に関わっていく方針です。


2017年4月5日水曜日

T-CELL Lymphoma Forum@サンフランシスコ

当教室の長谷川寛雄講師と遺伝子検査室の山内技師、血液内科所属で検査部でも研究をしている小林先生が、サンフランシスコで1月26-28日の3日間開催された9th annual T-CELL Lymphoma Forumに参加してきました。この学会ではセッション形式でテーマ毎に発表があり、セッションの合間にはランチなど食事をする時間がありました。

 当教室からは、山内技師がAnalysis of CCR4 mutation status in adult T-cell leukemia/lymphomaという演題で、ATL細胞におけるCCR4変異が生存率に与える影響についてポスターで発表してきました。学会のSession (Molecular Pathways)でCCR4変異についての演題があり、大変勉強になりました。
 タイトなスケジュールであまり観光をする時間はなかったようですが、最終日にゴールデンゲートブリッジへのクルーズに行けました。

 当教室では、長谷川寛雄講師を中心に、ATLなどの血液疾患の診断、治療についての基礎研究及び臨床研究を積極的に行っています。研究内容に興味のある方がいらっしゃったら、お問い合わせください
 また、積極的に国際学会での発表も行っています→これまでの国際学会参加報告はこちら

2017年3月28日火曜日

血液培養検査推進キャンペーン・環境感染誌(原著論文)

塚本千絵、小佐井康介、志岐直美、寺坂陽子、今村政信、賀来敬仁、田代将人、塚本美鈴、栗原慎太郎、泉川公一、迎寛、栁原克紀. 当院における血液培養検査推進キャンペーンとその効果. 環境感染誌. 31 (4): 241-246, 2016


 当検査部の生理機能検査室所属の塚本 千絵 技師がICT活動を行っていたときの検討が、日本環境感染学会の学会誌である日本環境感染学会誌に原著論文として掲載されています。

 本検討では、当院で行った「適切な血液培養検査の推進キャンペーン」とその効果について評価をしました。キャンペンの結果、2009年と2014年を比較すると、血液培養の提出セット数は3,168から4,920に増加し、複数セット採取率は、入院/外来の30.6%/43.0%から73.3%/85.7%まで増加しました。一方でコンタミネーション率は3.5%から2%後半まで低下しています。
 本検討から、複数の推進活動を組み合わせて継続的に実施することで、現場の医療従事者に適切な血液培養検査の考え方が浸透することがわかりました。なお、セット数および複数セット採取率は、2015年以降も増加しています。

 これまでに紹介した論文は→リンク

HTLV-1/2抗体測定試薬の検討・医学検査(原著論文)

園山里美、宇野直輝、岡田侑也、川良洋城、清水愛李、佐々木大介、長谷川寛雄、栁原克紀. HTLV-1/2抗体試薬「エクルーシス試薬Anti-HTLV I/II」の基礎性能評価. 医学検査. 65 (6) 642-648, 2016.


 当検査部の血清室所属の園山 里美 技師のHTLV-1/2抗体測定試薬についての研究が、日本臨床衛生検査技師会の学術誌である医学検査誌に技術論文として掲載されています。
 本研究では、全自動免疫測定装置の専用試薬として新たに開発されたHTLV-1/2抗体測定試薬についての基礎検討を行っています。検討した試薬は、電気化学発光免疫測定法を測定原理とするダブル抗原サンドイッチ法を用いた第3世代の試薬であり、従来の試薬との比較では一致率97.7%〜99.8%と非常に良好でした。

 同じ測定項目であっても、検出する原理・機器・試薬が異なれば、検査結果が異なる可能性があります。検査部では、このような基礎検討を行うことで、原理・機器・試薬が変わっても検査結果に影響がないか確認しています。日常臨床で検査結果などに疑問点があるときは、検査部までお問い合わせください。

 これまでに紹介した論文は→リンク

カリウム偽高値の症例・医学検査(症例報告)



生化学検査室所属の伊東 亜由美 技師のカリウム偽高値についての報告が、日本臨床衛生検査技師会の学術誌である医学検査誌に症例報告として掲載されています。本報告では、高カリウム血症が認められた症例について、検査技師がベッドサイドまで行って採血をするときの患者の状態を観察して、過度のハンドグリップによる検査前過程の影響で起こった偽性高カリウム血症であることをつきとめました。
 正確な検査結果を得るための検査前過程の質の確保には、検査部も積極的に関与し、多職種と連携・情報を共有することが重要だと考えられます。

 検査部では、基礎研究だけでなく、このような実臨床での疑問を解決することも重要であると考えています。日常臨床で検査結果などに疑問点があるときは、検査部までお問い合わせください。

 これまでに紹介した論文は→リンク

 

2016年12月12日月曜日

第56回日本臨床化学会年次学術集会@熊本&受賞報告

長谷川講師臼井主任、山内技師が、122日~4日に熊本県で開催された第56回日本臨床化学会年次学術集会に参加してきました。

 臼井主任は「新規免疫自動分析装置Accuraseedでの FT3FT4TSH測定試薬の基礎的検討と迅速性の評価 」の演題名で発表を行いました。
 また、本学会の支部集会で優秀な演題を発表した若手研究者に送られる「日本臨床化学会 学会賞Young Investigator Award」に山内技師が選ばれました。山内技師は3月に長崎で開催された九州支部集会において発表した「成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)におけるCCR4遺伝子変異解析」の研究で受賞しました。

会期中には、第2回認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師指定講習会も開かれました。認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師とは、臨床化学分野ならびに免疫化学分野において、精度管理のみならず精度保証の観点から検査室の管理ができる技師を認定する制度です。今後、検査室には認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師を管理責任者として配置する運営になるため、精度マネージメントシステムの構築およびISO15189の取得を目指す当院にとって重要な教育講習会でした。先日、受講した臼井主任より検査部・細胞療法部カンファランスで講義が行われ、知識の共有化を図りました。

今回の学術集会には600名近い方が参加しており、他施設での臨床化学・免疫化学分野の検討、研究成果についての講演が聞くことができて勉強になりました。



当教室では、若手の検査技師も積極的に研究および学会発表を行っています。
これまでの国内学会報告と受賞報告の報告はこちら→国内学会受賞

2016年12月8日木曜日

APCCMI2016@メルボルン

 栁原克紀教授賀来敬仁助教、そして現在研修医の東野先生が、11月30日〜12月3日にオーストラリア・メルボルンで開催されたアジア太平洋臨床微生物学会(APCCMI)2016に参加してきました。

 APCCMIは、アジア太平洋臨床微生物学会(APSCMI)が主催する学会で2年に一度開催されています。栁原教授は座長および演者、賀来助教と東野先生はポスター発表を行ってきました。学会の1週間前まで発表時間が連絡がないなど国際学会ならではの体験もしたようですが、無事に発表もできたとのことです。東野先生は、初めての国際学会参加でしたが、初期研修で忙しい中でも学生時代に行っていたESBL産生菌の解析についてのポスターを上手に作成していました。
APCCMIの学会場での様子

 学会が開催されたメルボルンは人口400万人を超える大都市で、中心部にはたくさんのビルがあり非常に栄えていました。移民の国であり、いろんな国の料理も楽しめたとのことでした。少し離れたところには、グレート・オーシャン・ロードという「世界で一番美しい海岸道路」があり、ツアーで訪れたとのことです。ツアーでは、野生のコアラを見ることができたり、12人の使徒という奇岩群をみることができたようです。


 当教室では、積極的に国際学会での発表も行っています→これまでの報告はこちら
 また、医学部生で臨床研究および基礎研究を行っている人もいます→これまでの報告はこちら
 興味がある方は、いつでもお問い合わせください(連絡先)。


2016年4月27日水曜日

緑膿菌菌血症・Jpn J Infect Dis (original article)

Migiyama Y, Yanagihara K, et al. Pseudomonas aeruginosa bacteremia among immunocompetent and immunocompromised patients: relation to initial antibiotic therapy and survival. Jpn J Infect Dis. 69: 91-96, 2016. (リンク)

熊本大学呼吸器内科から当教室に国内留学していた右山先生の緑膿菌菌血症についての論文がJapanese Journal of Infectious DIseases (JJID)に掲載されました(3月23日付)長崎大学病院における2003年から2012年の緑膿菌菌血症の臨床研究で、126名の患者さんを後方視的にみた研究になります。

右山先生は、当教室では緑膿菌感染症を中心に研究を行っていました。今回の臨床研究以外にも、AiiMという緑膿菌のクオラムセンシングを阻害する薬剤のマウスモデルでの研究もAntimicrobial Agents and Chemotherapy (AAC)に掲載されています(リンク)。

 これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク