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2019年8月1日木曜日

MRSAフォーラム2019参加&受賞報告

7月6日(土)に開催されたMRSAフォーラム2019に、栁原克紀教授、賀来敬仁助教、大学院生の太田賢治医師が参加してきました。MRSAに関する最新の研究成果が集まる、画期的で意義深い研究会であり、当教室からも毎年演題を発表しています。

栁原教授はシンポジウム「抗MRSA薬の位置づけと使い分け」で座長を務め、議論の盛んなこの分野において活発な討議を促し、活気あるシンポジウムとなりました。賀来助教は「皮膚軟部組織感染症におけるHA-MRSAとCA-MRSAの違い」「医療機関におけるMRSAの現状」について多施設にわたる調査結果を報告し、MRSAの現状、変化について興味深い動向を明らかにしました。太田医師は「院内肺炎で検出されたMRSAの遺伝子学的特徴」につき発表し、優秀ポスター賞を受賞しました。




MRSAは耐性菌の先駆けですが、未だ明らかとなっていない点も多く、これからも研究が期待される分野です。当教室ではこれからもMRSAに関する研究を積極的に進めていきます。

2018年9月19日水曜日

受賞報告(井上満治医学研究奨励基金)

 当検査部の微生物検査室所属の村田 技師と医学部5年生で2年生のときから当教室でMRSAについての研究をしている石毛 君が平成30年度井上満治医学研究奨励基金を受賞しました(大学のリンクはこちら)。

 この奨励基金は、在学中に優れた研究発表を国際学会、国際誌に行った者、あるいは将来国際的な医療・研究活動を期待できる医学系大学院生、学部学生に報奨金として授与されるものです。村田 技師は、大学院入学後に1st authorとして執筆した学術論文(リンク)で、石毛 君は現在投稿準備中で今年のASM Microbe 2018で発表した研究(リンク)で受賞しました。

 二人の今後の活躍にも期待したいです。


当教室では、これからも検査技師の研究および学術活動を積極的に支援していきます。
 これまでの受賞報告は→こちら

 

2018年4月18日水曜日

研修医&海外からの留学生


 4月に検査部をローテートする初期研修医と海外からの留学生の歓迎会をリサーチメンバーを中心に行いました。

 研修医2年目の酒井先生は検査部での研修を5月第2週まで行います。また、台湾の高雄大学から毎年リサーチの学生を受け入れていますが、今年はJingPingさんが1ヶ月間宇野 直輝 助教の指導で研究を行っています。昨日の歓迎会には呼吸器内科の大学院生で、検査部でも黄色ブドウ球菌関連の研究を行う住吉先生も参加してくれました。

 職種や国籍、出身教室に関係なく一緒に仕事や研究をやれる環境が当教室の強みだと思っています。そのため、当教室では研修医、医学部生、国内・海外からの留学生の指導にも力を入れています。興味のある人は気軽にたずねてください。




これまでの初期研修の記事は→リンク
これまでの海外からの留学生は→リンク


2017年11月30日木曜日

IDWeek2017 @San Diego

 10月4日〜8日にアメリカのサンディエゴで開催されたIDWeek2017に、栁原 克紀 教授賀来 敬仁 助教、大学院生の太田 賢治 医師が参加しました。IDWeekは、米国感染症学会(IDSA)米国医療疫学学会(SHEA)米国HIV医学協会(HIVMA)米国小児感染症学会(PIDS)の4学会が合同で開催する年次集会です。

 毎年参加しているASM Microbeはアメリカ微生物学会主催であり、臨床だけでなく、基礎研究や新薬についての情報が多くありますが、IDWeekは臨床中心の学会です。SHEAも主催学会の1つなので、感染制御に関する話題も多いです。今年の演題はAntimicrobial Stewardshipについての演題が多かったです。

 IDWeek2017では、太田医師が賀来助教の指導で行っているソリスロマイシンの免疫調節作用(MUC5AC過剰分泌の抑制効果)についての研究をポスター発表を行いました。また、栁原教授が日本感染症学会学際化国際化委員会の委員長として、賀来助教が同委員会委員として、IDSAの理事長Dr. Paul Auwaerterおよび前理事長Dr. William G. Powderlyと会合を行いました。今後の関係性の発展に期待したいです。


学会が開催されたSan Diegoはカリフォルニア州にある都市で、メキシコ国境とも近い位置にあります。気候は温暖で、アメリカの中でも治安がよく住みやすい街の一つのようです。ガスランプクオーターという中心街に学会場が位置していたため、発表した後に食事も楽しめました。

当教室では、積極的に国際学会での発表も行っています→これまでの報告はこちら

2017年9月14日木曜日

臨床検査医学講座 8月の出来事


先日、森永助教の帰国、川元技師の病院長表彰、松本技師の大学院入学を祝う会が開催されました。
リサーチカンファメンバーでの懇親会


森永芳智 助教が約2年間の海外留学を終え、8月より検査部に帰ってきました。
森永助教はアメリカのミシガン大学で、主に腸内細菌叢の変化を中心に重症感染症の病態についての研究を行っていたとのことです。留学で得た経験や知識を活かして、当教室でも指導をしていただきたいとおもっています。


また、川元技師が、学会等の発表に係る病院長表彰の受賞者に選ばれました。授賞式では、「TNF-αはアポトーシスを誘導することでLegionella pneumophilaの騎乗同妃細胞内での増殖を抑制する」というタイトルで発表しました(論文の内容は→リンク

病院長表彰受賞式(右から2番目 川元技師)
栁原教授と川元技師
 

さらに、松本技師が、試験に合格し、10月より社会人大学院生としても研究を行っていくことになりました。松本技師は、造血器腫瘍関係の研究を行っていく予定です。

長崎大学病院検査部は、様々なキャリアを背景にした医師および臨床検査技師が在籍しています。臨床だけでなく、基礎研究も積極的に行っていますので、興味がある方は御連絡ください!

2017年6月13日火曜日

ASM microbe 2017 @ New Orleans

 201761日~5日にアメリカ東海岸、ニューオリンズで開催されたアメリカ微生物学会ASM microbe 2017 栁原教授小佐井助教、山川技師が参加してきました。

 小佐井助教は全自動多項目同時遺伝子検査システムVerigene® によるClostridium difficile の検出についての検討について、また、山川技師は長崎大学病院におけるIMP-1型メタロβラクタマーゼ産生Klebsiella pneumoniae の分子疫学的解析についてポスター発表を行いました。

 学会が開催されたニューオリンズはジャズの発祥地として名高く、空港に降り立つとジャズの生演奏で出迎えられました。会場近くにはミシシッピ川が流れ、蒸気船でのクルーズではジャズを聴きながら雄大な川やニューオリンズの街並みを見ることが出来ます。その他にも、フランス・スペイン統治時代の雰囲気を残すフレンチ・クオーターではセント・ルイス大聖堂などが見られ、ルイジアナの郷土料理であるケイジャン料理なども楽しめました。

 初めての国際学会参加で、これまでの研究成果を発表できたことはとても貴重な経験となりました。最終日にはPatrick R. Murray 博士、大楠 清文先生のご講演を聞く事ができ大変勉強になりました。







当教室では、積極的に国際学会での発表も行っています→これまでの報告はこちら
 

2017年5月2日火曜日

学位取得&受賞報告

 3月に大学院生で検査部所属の川元技師が博士(医学)の学位を授与されました。
 川元技師は、社会人大学院生として検査部の大学院(病態解析・診断学)に入学しました。微生物検査の日常業務を行いながら、研究を行い、今回は「TNF-α inhibits the growth of Legionella pneumophila in airway epithelial cells by inducing apoptosis」で学位を取得しました。学位を取得した論文は、Journal of Infection and Chemotherapyに掲載されておりますので、興味のある方は是非御覧ください(リンク)。





 また、賀来助教が長崎県医師会研究助成金を受賞しました。先日、長崎県医師会館で行われた受賞式に出席し、立派な賞状をいただいたようです。

当ブログで報告した学位取得はこちら→リンク
当ブログで紹介した受賞報告はこちら→リンク

2016年12月13日火曜日

TNF-αとレジオネラ感染・J Infect Chemother(original article)



Kawamoto Y, Morinaga Y, et al. TNF-α inhibits the growth of Legionella pneumophila in airway epithelial cells by inducing apoptosis. J Infect Chemother. 23: 51-55, 2017(リンク)





 微生物検査室の臨床検査技師で、当教室の大学院生でもある川元 康嗣 技師のTNF-αによる気道上皮細胞内でのLegionella pneumophilaの増殖阻害についての論文が、日本感染症学会・日本化学療法学会の英文誌であるJournal of Infection and Chemotherapy誌に掲載されます(2017年1月付)。

 関節リウマチを中心に生物学的製剤であるTNF-α阻害剤が多く使用され、臨床症状改善・関節破壊進行抑制・身体機能の改善などで多くの効果を認めています。一方で、アメリカのFDAなどがTNF阻害剤の副作用として、感染症のリスクが増すことを警告しており、当教室の賀来敬仁助教重症レジオネラ感染症の一例を報告しています。

 本研究では、TNF-αがL. pneumophila感染に与える影響をヒト気道上皮細胞であるH-292細胞を用いて検討しました。気道上皮細胞にTNF-αを投与すると、L. pneumophilaの増殖が阻害され、TNF-α阻害薬の投与によって、その作用が減弱しました。詳しく検討するとTNF-αを投与したL. pneumophilaが感染した気道上皮細胞では、caspase-3/7の活性化が起こっており、アポトーシスが起こっていることが示唆されました。本研究の結果から、L. pneumophilaが感染すると、TNF-αによって気道上皮細胞のアポトーシスが起こり、そのことによってL. pneumophilaの増殖が抑えられている可能性が示されました。

 当教室には、医師および臨床検査技師の大学院生が、栁原教授小佐井助教賀来助教などの指導の下、気道上皮細胞を用いた感染症の病態解明や抗菌薬の効果について研究しています。研究に興味のある方は、いつでもお問い合わせください


これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2016年10月20日木曜日

太田先生の歓迎会

 先日、10月から検査部に来てくれている太田賢治先生の歓迎会を、研究カンファのメンバーで行いました。

 太田先生は、医学部卒業後は長崎医療センターで初期研修医・後期研修医として過ごし、感染症を専門にやりたいということで長崎大学病院第二内科に入局しました。なので、栁原克紀教授森永芳智助教小佐井康介助教賀来敬仁助教の後輩になります。
第二内科で呼吸器内科医/感染症内科医として研鑽を積んでいましたが、検査部で研究をしたいと病態解析・診断学の大学院生になってくれました。非常に明るく、笑顔で話してくれるのが印象的な先生です。ちなみに、鹿児島のラ・サール高校→九州大学医学部という経歴からも分かるように、かなり優秀です!(→詳しくはこちらのページで

 研究については、賀来助教の指導で、緑膿菌や嫌気性菌を用いた研究を行うようです。今後、どのような研究成果がでるのか非常に楽しみですね!



 長崎大学病院検査部は、さまざまなキャリアを背景にした医師および臨床検査技師が在籍しています。臨床だけでなく、基礎的な研究も積極的に行っていますので、興味がある方は御連絡ください!

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 OBコメント(大学院卒業生)