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2018年11月21日水曜日

日本臨床検査医学会参加&専門医取得

 2018年11月15日〜18日に京王プラザホテルで開催された第65回臨床検査医学会学術集会に教官4名、検査技師 6名の合計10が参加しました。
 発表としては、宇野 直輝 助教が「学術推進プロジェクト」の研究結果最終報告を行いました。一般演題としては、石原 主任が間接蛍光抗体法による全自動蛍光抗体法分析装置、松本 技師が生物学的偽陽性と自己抗体の関連性、木村 主任がSLEに発症した多発性脳梗塞の症例報告、山内 技師が次世代HTLV-1クロナリティ解析法、渕上 技師がpure erythroid leukemiaの症例報告で発表しました。


 また、賀来 敬仁 助教が、8月に実施された第35回臨床検査専門医認定試験で合格し、「臨床検査専門医」の認定証授与が総会で行われました。臨床検査専門医は、基本領域の1つであり、当教室でも栁原 克紀 教授、長谷川 寛雄 准教授、森永 芳智 講師、宇野 直輝 助教が既に取得しており、今回取得した賀来 助教も含めて5人が取得しています。賀来 助教は、総合内科専門医、呼吸器専門医、感染症専門医に続いての専門医資格取得になりました。



2018年9月4日火曜日

AccraseedによるTSH、FT4およびFT3の測定・医学検査

臼井 哲也、南 惣一郎、賀来 敬仁、栁原 克紀. 新規免疫自動分析装置AccraseedによるTSH、FT4およびFT3測定試薬の基礎的検討. 医学検査. 67 (4): 443-50, 2018.


 当検査部の生化学検査室所属の臼井主任の新規免疫自動分析装置によるTSH、FT4、FT3測定試薬の基礎的検討が、一般社団法人日本臨床衛生検査技師会の機関紙である医学検査に技術論文として掲載されました(2018年7月付)。

 患者への速やかな治療の開始などの観点から診療前検査が普及しています。今回、検体の採取から結果報告までの迅速化の可能性を検討するために、測定時間が10分という自動化学発光酵素免疫分析装置Accuraseedを用いてTSHFT4FT3の基礎的検討を行いました。また本装置とルーチン法のモジュラーおよびARCHITECT、ルミパルスの3機種の装置を用いて迅速性に関する比較検討を行ったので報告する。甲状腺3項目の基礎的検討として、再現性(同時、日差)、相関性、最少検出感度、直線性、共存物質の影響について検討を行った。その結果、ルーチン法との相関性において回帰式傾き(本法が低め傾向)および乖離検体(1例)が認められたが、それ以外の同時再現性、最少検出感度等他の検討の全てにおいて、良好な結果が得られた。なおFT3において発生した乖離検体1例についてはPEG処理による測定値挙動から異好性抗体の影響を本法が受けている可能性が考えられた。また迅速性の検討において、結果報告時間は、本装置では15分で、モジュラー、ARCHITECTおよびルミパルスは各々27分、33分、37分となり、本装置を用いることでTATの短縮化の可能性が示唆された。

 当検査部では、基礎研究だけでなく、検査に関連した臨床研究も積極的に行っています。
 これまでに紹介した論文は→リンク

2017年7月25日火曜日

長崎新聞に掲載


長崎大学病院検査部、微生物検査室の村田美香技師が
長崎新聞「とっとって(566号 72日発行) はたらくひとたち」に掲載されました。
様々な職業を紹介するコーナーであり、まだまだ認知度の低い臨床検査技師の仕事について、仕事の内容や1日に行っている仕事のスケジュール、仕事のやりがいなど現場で働く人の声が分かりやすく記事になっています。この記事によって、多くの人に臨床検査技師のことを知ってもらい、興味を持っていただけたらと思います。


2017年5月26日金曜日

AMED第1回研究班会議

 今年度、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に、当教室の栁原克紀教授が研究開発代表者を務める「薬剤耐性菌対策に資する診断法・治療法等の開発研究」が採択されました。

 先週の金曜日に、長崎大学臨床検査医学講座医局で第1回研究班会議が開催されました。当教室だけでなく、国立感染症研究所、大阪市立大学、海洋研究開発機構から本研究開発に関係する研究者が集合し、これから行う研究についての説明を行いました。それぞれの研究室の先進的な取り組みを統合して、薬剤耐性菌対策に役立てるような成果を出していきたいと考えています。
 
 また、昨年度に採択され、研究を継続している厚生労働科学研究費補助金「医療機関等における薬剤耐性菌の感染制御に関する研究(研究代表者:栁原克紀教授)」とも上手く連携させて、日本だけでなく世界で問題となっている薬剤耐性菌対策に積極的に関わっていく方針です。


2017年5月25日木曜日

NGS現場の会 第5回研究会@仙台国際センター

 5月22日〜24日に仙台市の仙台国際センターで開催された「NGS現場の会 第五回研究会」に、当教室の賀来敬仁助教と遺伝子検査室の松本技師が参加してきました。

 「NGS現場の会」は、次世代シーケンサー(Next generation sequencer)を使用した研究を行う研究者が一堂に会するイベントで、年々規模が大きくなっているようです。当教室でもNGSを導入して、腸内細菌叢解析などの研究を行っていることから、今年初めて参加してきました。

 NGS現場の会は、農学系や環境系などの発表も多く、医療系の発表が少数派でした。また、NGSに関連する機器・試薬メーカーも多数参加していました。医療系以外の研究では用語から分からないものも多くありましたが、我々の分野でも応用できそうな情報を多く得ることができました。医療の世界を飛び出して、他分野の先生方と交流するのは刺激的で、良い経験でした。

 当教室は臨床の教室ですので、NGSを臨床応用するところで貢献できたらと考えています。また、研究成果を来年のNGS現場の会で発表できるように頑張ります。

左上:日本でのスケート発祥の地(五色沼)
左下:仙台といえば牛タン
右:伊達政宗像

2017年4月21日金曜日

ISO15189取得

この度、長崎大学病院 検査部・細胞療法部は2017316日にISO15189を取得しました。

ISO15189とは臨床検査室の品質と能力に関する要求事項を提供するものとして、ISO(国際標準化機構)定めた臨床検査に特化した国際規格です。

これは品質マネジメントシステムの要求事項(健全な管理に対する要求事項)と技術的要求事項(臨床検査室が請け負う臨床検査の種類に応じた技術能力に関する要求事項)の主に2つから構成されており、安定した質の高い臨床検査が世界的に認められたことになります。

メリットとして検査結果の信頼性の保証や組織としての運営効率化、医療サービスの向上等が挙げられます。今後は認定の維持に努め、更なる患者貢献ができるよう努力していきます。





2017年4月5日水曜日

T-CELL Lymphoma Forum@サンフランシスコ

当教室の長谷川寛雄講師と遺伝子検査室の山内技師、血液内科所属で検査部でも研究をしている小林先生が、サンフランシスコで1月26-28日の3日間開催された9th annual T-CELL Lymphoma Forumに参加してきました。この学会ではセッション形式でテーマ毎に発表があり、セッションの合間にはランチなど食事をする時間がありました。

 当教室からは、山内技師がAnalysis of CCR4 mutation status in adult T-cell leukemia/lymphomaという演題で、ATL細胞におけるCCR4変異が生存率に与える影響についてポスターで発表してきました。学会のSession (Molecular Pathways)でCCR4変異についての演題があり、大変勉強になりました。
 タイトなスケジュールであまり観光をする時間はなかったようですが、最終日にゴールデンゲートブリッジへのクルーズに行けました。

 当教室では、長谷川寛雄講師を中心に、ATLなどの血液疾患の診断、治療についての基礎研究及び臨床研究を積極的に行っています。研究内容に興味のある方がいらっしゃったら、お問い合わせください
 また、積極的に国際学会での発表も行っています→これまでの国際学会参加報告はこちら

2017年3月29日水曜日

第8回長崎臨床検査Reversed-CPC(R-CPC)研究会

 3月25日(土)に、長崎大学医学部良順会館で第8回長崎臨床検査Reversed-CPC(R-CPC)研究会を開催しました。

 R-CPCの1症例目の担当は長崎大学病院の碇技師で、粟粒結核の症例でした。血液検査データは非特異的で他の疾患との鑑別が難しく、大変有意義なディスカッションができました。また、2症例目は長崎大学病院の森技師が担当で、溶血性尿毒症症候群の症例でした。こちらも様々な観点から意見が出ており、追加検査などの結果から多くの班が答えまでたどり着いていました。どちらの症例も、積極的な話し合いが行われており、とても有意義な会になったと思います。

 特別講演は、産業医科大学病院臨床検査・輸血部教授 竹内 正明先生をお招きし、「心エコーの精度管理の現状と将来」というタイトルでお話をしていただきました。

 次回開催については、詳細が決まりましたら検査部のホームページやFacebookでお知らせいたしますので、是非ご参加ください。
 初めての方や研修医・学生も大歓迎です。参加の連絡は不要ですので、お気軽にお越しください。

これまでのR-CPCの報告は→リンク



2017年3月28日火曜日

HTLV-1/2抗体測定試薬の検討・医学検査(原著論文)

園山里美、宇野直輝、岡田侑也、川良洋城、清水愛李、佐々木大介、長谷川寛雄、栁原克紀. HTLV-1/2抗体試薬「エクルーシス試薬Anti-HTLV I/II」の基礎性能評価. 医学検査. 65 (6) 642-648, 2016.


 当検査部の血清室所属の園山 里美 技師のHTLV-1/2抗体測定試薬についての研究が、日本臨床衛生検査技師会の学術誌である医学検査誌に技術論文として掲載されています。
 本研究では、全自動免疫測定装置の専用試薬として新たに開発されたHTLV-1/2抗体測定試薬についての基礎検討を行っています。検討した試薬は、電気化学発光免疫測定法を測定原理とするダブル抗原サンドイッチ法を用いた第3世代の試薬であり、従来の試薬との比較では一致率97.7%〜99.8%と非常に良好でした。

 同じ測定項目であっても、検出する原理・機器・試薬が異なれば、検査結果が異なる可能性があります。検査部では、このような基礎検討を行うことで、原理・機器・試薬が変わっても検査結果に影響がないか確認しています。日常臨床で検査結果などに疑問点があるときは、検査部までお問い合わせください。

 これまでに紹介した論文は→リンク

カリウム偽高値の症例・医学検査(症例報告)



生化学検査室所属の伊東 亜由美 技師のカリウム偽高値についての報告が、日本臨床衛生検査技師会の学術誌である医学検査誌に症例報告として掲載されています。本報告では、高カリウム血症が認められた症例について、検査技師がベッドサイドまで行って採血をするときの患者の状態を観察して、過度のハンドグリップによる検査前過程の影響で起こった偽性高カリウム血症であることをつきとめました。
 正確な検査結果を得るための検査前過程の質の確保には、検査部も積極的に関与し、多職種と連携・情報を共有することが重要だと考えられます。

 検査部では、基礎研究だけでなく、このような実臨床での疑問を解決することも重要であると考えています。日常臨床で検査結果などに疑問点があるときは、検査部までお問い合わせください。

 これまでに紹介した論文は→リンク

 

2017年3月27日月曜日

Fusobacteriumの検出法・Anaerobe(case report)



 北海道大学第一内科の長岡健太郎先生が、当教室に国内留学していた時に行っていた研究が、Case reportとしてAnaerobe誌に掲載されました(2017年2月付)。肺気腫に合併した肺膿瘍からF. nucleatumが検出された2症例を報告しました。また、in vitroの実験結果からColumbiaをベースとした培地よりもBrucellaをベースとした培地を用いるほうがF. nucleatumを検出に有利であることを報告しています。

 当教室では、医師および臨床検査技師の大学院生が、栁原教授小佐井助教賀来助教および微生物検査室の指導のもとで微生物の基礎研究を行っています。研究に興味のある方は、いつでもお問い合わせください


これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2017年1月20日金曜日

第28回日本臨床微生物学会総会・第1日目

 当教室の栁原克紀教授が総会長、松田淳一副技師長が副総会長を務める第28回日本臨床微生物学会が、本日午後より長崎ブリックホール/長崎新聞文化ホール/長崎県医師会館で開催されています。

 当教室からは、宇野直輝助教がシンポジウム、小佐井康介助教がイブニングセミナー、木村由美子主任がシンポジウム、医学部の石毛くんが一般演題で発表しました。

 雪が降ったりなどもありましたが、初日からたくさんの方々が参加していただきました。21日(土)、22日(日)も多くの企画がありますので、是非ご参加ください。


これまでの国内学会報告は→リンク
これまでの学生(リサーチ)についての報告は→リンク

2016年12月12日月曜日

第56回日本臨床化学会年次学術集会@熊本&受賞報告

長谷川講師臼井主任、山内技師が、122日~4日に熊本県で開催された第56回日本臨床化学会年次学術集会に参加してきました。

 臼井主任は「新規免疫自動分析装置Accuraseedでの FT3FT4TSH測定試薬の基礎的検討と迅速性の評価 」の演題名で発表を行いました。
 また、本学会の支部集会で優秀な演題を発表した若手研究者に送られる「日本臨床化学会 学会賞Young Investigator Award」に山内技師が選ばれました。山内技師は3月に長崎で開催された九州支部集会において発表した「成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)におけるCCR4遺伝子変異解析」の研究で受賞しました。

会期中には、第2回認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師指定講習会も開かれました。認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師とは、臨床化学分野ならびに免疫化学分野において、精度管理のみならず精度保証の観点から検査室の管理ができる技師を認定する制度です。今後、検査室には認定臨床化学・免疫化学精度保証管理検査技師を管理責任者として配置する運営になるため、精度マネージメントシステムの構築およびISO15189の取得を目指す当院にとって重要な教育講習会でした。先日、受講した臼井主任より検査部・細胞療法部カンファランスで講義が行われ、知識の共有化を図りました。

今回の学術集会には600名近い方が参加しており、他施設での臨床化学・免疫化学分野の検討、研究成果についての講演が聞くことができて勉強になりました。



当教室では、若手の検査技師も積極的に研究および学会発表を行っています。
これまでの国内学会報告と受賞報告の報告はこちら→国内学会受賞

2016年11月7日月曜日

全国「検査と健康展」2016@長崎市民会館

 11月6日(日)に長崎市民会館で開催された全国「検査と健康展」2016 臨床検査健康フェアに南技師長赤松主任、森内主任、木村主任をはじめとする検査部のスタッフが参加してきました。また、賀来助教も健康相談コーナーに参加してきました。

 「検査と健康展」は、一般の方々に臨床検査についての理解を深めてもらうために、一般社団法人日本臨床衛生検査技師会が47都道府県で開催しているものです。昨年は諌早市で開催されました(昨年の様子は→リンク)。
 
 経皮的トータルヘモグロビン測定、血糖測定、下肢静脈エコーなど実際に検査を体験出来るだけでなく、病理検査および尿検査における顕微鏡検査の展示などがありました。また、シミュレーターを用いた採血や手洗いチェックなど、来場した方が実際に体験できるコーナーもありました。

 当日は朝からたくさんの人が来場し、検査についての理解を深めてもらえたようです。来年は、佐世保市で開催予定のようです。ご近所の方はぜひお越しください!









2016年10月21日金曜日

エボラウイルス病・臨床病理(総説)




栁原 克紀、佐々木 大介、赤松 紀彦、賀来 敬仁、小佐井 康介. エボラウイルス病(エボラ出血熱). 臨床病理. 64: 1025-1032, 2016.



 当教室の栁原克紀教授のエボラウイルス病(エボラ出血熱)についての総説が、日本臨床検査医学会の機関紙である「臨床病理」に掲載されています(2016年9月付)。この総説では、エボラウイルス病の病原体、感染経路、症状・検査所見、治療および診断のための検査や院内感染対策について解説しています。
 グローバル化に伴って、エボラウイルス病をはじめとした熱帯感染症などが、いつ日本で発生してもおかしくない状況です。発生しないための対策も重要ですが、もし発生した場合にどのような対応をするのかについて検討しておく必要があります。長崎大学病院には第一種感染症病床もありますので、当教室としても検査部門としてどう対応するかを検討しています。

 これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2016年10月4日火曜日

カルバペネム耐性Aeromonas・Jpn J Infect Dis (short communication)



Murata M, Morinaga Y, et al. The rapid induction of carbapenem-resistance in an Aeromonas dhakensis blood isolate. Jpn J Infect Dis. 69: 439-41, 2016.(リンク)






  微生物検査室所属で、当教室の大学院生でもある村田美香技師のカルバペネム耐性Aeromonas属についての論文が、Short communicationとして国立感染症研究所が発行する英文誌Japanese Journal of Infectious DIseases (JJID)に掲載されました(9月21日付)。

 Aeromonas属菌は、熱帯及び亜熱帯地域の開発途上国で多く分離される菌ですが、国内でも散発的に分離されています。当教室でも、森永芳智助教が原著論文として2編発表しています(Morinaga Y, et al. Diagn Microbiol Infect Dis. 2013)(Morinaga Y, et al. Tohoku J Exp Med. 2011)。本菌は染色体性にcphAimiSのようなカルバペネマーゼ産生遺伝子を保有しているため、カルバペネム系抗菌薬での治療には注意が必要となります。しかし、日本ではその認知度が低く、適切な治療がされていない場合があります。本論文では、カルバペネム系抗菌薬による治療中にカルバペネム耐性を獲得したAeromonas dhakensisの一例を報告しています。

 当教室では、感染症遺伝子検査室を設置し、臨床で分離された菌の遺伝子解析や疫学解析を行っています。また、臨床検査技師の大学院生も多く所属し、研究を行っています。当教室での研究内容に興味のある方は、お問い合わせください


 これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク


2016年9月23日金曜日

キノロン耐性肺炎球菌の新規検出法・J Microbiol Methods (Note)


Uno N, Araki N, et al. Clinical application of a ligation-independent pathway of multiplex ligation-dependent probe amplification for the determination of quinolone susceptibility of Streptococcus pneumoniae. J Microbiol Methods. 128:13-5, 2016(リンク).


 当教室の宇野直輝助教が新たな核酸増幅法を開発し、キノロン耐性肺炎球菌の検出に応用した論文がJournal of Microbiological Methods誌に原著論文として掲載されました(2016年9月付)。

 現在、MLPA(マルチプレックスライゲーション依存的プローブ増幅法)というマルチプレックスPCRの応用法が筋ジストロフィー等の遺伝性疾患の検査技術に用いられています。MLPAはその名の通りライゲーション依存的反応と考えられていましたが、宇野直輝助教はMLPAのライゲーション非依存的反応経路を以前明らかにしています(Analytical Sciences. 30: 805-10, 2014.)。今回は、このライゲーション非依存的プローブ増幅という新しい核酸増幅法をキノロン耐性肺炎球菌の検出に応用しました。この方法はMLPAに比べてかなり迅速で簡単な方法であり、微生物の迅速診断技術に応用できます。しかし、現時点ではMLPAほどのマルチプレックスの反応ができないのが課題です。

 当教室では、宇野直輝助教を中心に、遺伝子解析技術をベースとした新規検査法の開発を行っています。研究内容に興味のある方がいらっしゃったら、お問い合わせください






 これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2016年9月16日金曜日

サイトメガロウイルスDNA定量法・臨床病理(原著論文)






森 沙耶香、森永 芳智, et al. サイトメガロウイルスモニタリングにおける抗原測定法とDNA定量法の比較検討. 臨床病理. 64: 881-886, 2016.





 長崎大学病院検査部の森 沙耶香技師のサイトメガロウイルス(CMV)DNA定量法についての論文が、日本臨床検査医学会誌である「臨床病理」に原著論文として掲載されました(2016年8月付け)。

 現在、日本でのCMV検出はantigenemia法(抗原測定法)が主流であり、CMV pp65抗原を検出するC7-HRP法がよく用いられています。本研究では、欧米におけるCMV検出の主流である核酸検査を用いて血液疾患症例でのCMV検出を検討し、高感度な検出法であることを確認しました。

 森技師は、最近も日本検査血液学会の助成を受けて国際学会でも発表をしており、ルーチン検査だけでなく、研究でも優れた業績を残しています。今後の活躍にも期待です!

 これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2016年6月1日水曜日

ISLH 2016参加報告


512-14日にイタリアのミラノで開催された国際検査血液学会
ISLHInternational Society for Laboratory Hematology)に長谷川講師、佐々木主任、森技師が参加してきました。

長崎大学病院検査部から森技師が、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病を引き起こす原因として有名なPhiladelphia染色体に関連した、abl-bcr遺伝子についてのポスター発表を行ってきました。今回森技師は、日本検査血液学会(JSLH)より本学会発表の助成を受けての参加となりました。
講演では、血液疾患の病型分類に広く用いられているWHO分類について、まだ正式に発表されていない2016年改定版におけるポイントなど最新の話題を聴講することができました。森技師は初めての国際学会参加でしたが、血液検査に関する世界中の様々な報告を聞き多くの事を吸収してきました。





ミラノはイタリアで最大の都市圏人口を擁する都市でヨーロッパ有数の世界都市であると共に非常に歴史の古い街で、長い歴史に培われた古い建物や、「最後の晩餐」に代表される多くの美術品を有します。 またファッションの街としても有名であり、街中で「伝統」と「世界最新」が融合し独特の雰囲気を生み出していました。長崎は石畳の道も多く、東山手・南山手には洋館もあり、路面電車が通っており長崎とイタリアはなんとなく似ているなと感じました。少しですがイタリアの文化に触れ、イタリアの奥深さを知ることができました。
今回の国際学会参加で、色々な意味で刺激を受けることができました。





 



2016年5月25日水曜日

初期研修&クリクラ


先週から検査部をローテートしている研修医の明穂先生の歓迎会と、今週まで1ヶ月間検査部でクリクラの実習を行った牟田くん、吉岡さんの送別会が昨日行われました。

 明穂先生は今週までの2週間、生理機能検査室の森内主任が中心となって指導をして、超音波検査の研修をしてもらっています。検査技師とのコミュニケーションも良好で、まだ研修を始めて1週間ですが、腹部のルーチン検査をある程度できるレベルになっているようです。来週からの2週間は微生物検査室で研修を行い、グラム染色などの感染症診断の基礎となる手技を習得してもらう予定です。
 
 牟田くんは、微生物検査室、輸血部、サテライト検査室(生化学、血液)をローテートし、吉岡さんは微生物検査室、生理機能検査室、サテライト検査室(生化学、血液)をローテートしました。二人とも勉強熱心で、毎日行っている血液検査・生化学検査のデータの解釈(Reversed-CPC)でも、検査データから病態や全身状態などを読み解けるようになってきています。

 検査部でのポリクリは基本的なスケジュールが決まっていますが、クリクラおよび初期研修については、それぞれの希望を聞いて、その希望に合わせて実習および研修の予定を組んでいます。興味のある分野の技術を習得したい、苦手な分野を克服したいなどさまざまな要望に応えていきたいと考えていますので、興味のある学生さんおよび初期研修医の先生はいつでも相談してください。

以下、リンクです。
検査部ホームページ(学生教育)
検査部ホームページ(初期研修)



(左上)森内主任と明穂先生
(右上)腹部超音波検査をしている明穂先生
(左下)昨日の歓送迎会
(右下)サテライト検査室で自分の血糖チェック中