2016年6月16日~20日にアメリカ東海岸、ボストンで開催された感染症の国際学会であるアメリカ微生物学会ASM microbe 2016 に栁原教授、小佐井助教、西村技師、村田技師が参加してきました。世界の感染症関連の学会では最大規模の学会で、参加者が1万人を超える規模の学会です。学会場のBoston Convention Centerにはアメリカ以外にも世界各国から多くの人が集まっていて、非常に熱気がありました。
長崎大学病院検査部(臨床検査医学講座)からは、西村技師が、菌に薬剤耐性を付与する遺伝子の一種である、プラスミド性AmpC β-ラクタマーゼ (pAmpC) の有無が基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ (ESBL) の同定に与える影響について報告しました。また、村田技師が、日本の製薬会社より開発された新規キノロン系薬AM1977(ラスクフロキサシン)の肺炎球菌に対する作用について、既存のキノロン系薬との比較結果を報告しました。
開催国のボストンは日本との時差が約13時間あります。海に面している地方のため、魚介類が有名で、水陸両用の乗り物を使ったBOSTON DUCK TOURSというツアーで水上からボストンの街並みを眺めることもできました。その他の観光名所としてはハーバード大学や美術館、フェンウェイパーク(野球場)があります。初めての海外で言葉の壁や食事(量の多さ)に困惑することもありましたが、これまでの研究成果を大きな海外の舞台で発表できたことは良い刺激になるとともに、これからの活力になったと思います。