10月17日に長崎サンプリエールで長谷川寛雄先生准教授就任祝賀会が開かれました。
祝賀会には遠方も含め、50名以上の方々が祝福に駆けつけて頂きました。
また、論文等、長谷川先生の業績は素晴らしく、満場一致で准教授に就任されたとの事でした。多くの祝福の言葉を頂き、大変楽しい祝賀会となりました。
2017年10月31日火曜日
2017年10月17日火曜日
テディゾリドの免疫調節作用 (MUC5AC)・J Infect Chemother
Takeda K, Kaku N, et al. Tedizolid inhibits MUC5AC production induced by methicillin-resistant Staphylococcus aureus in human airway epithelial cells.
当教室で研究をしていた武田 和明 先生の「テディゾリドの免疫調節作用」についての研究が、原著論文として日本感染症学会・日本化学療法学会の英文誌であるJournal of Infection and Chemotherapy誌に掲載されました(2017年9月付)。
本研究では、気道で分泌されるムチンの一つであるMUC5ACに着目して研究を行いました。当教室では、以前から気道上皮細胞株を用いたMUC5ACの基礎研究をしており、これまでにも多くの研究成果を発表しています(これまでの研究成果)。今回は、オキサゾリジノン系抗菌薬の新薬であるテディゾリドがMUC5ACの過剰分泌を抑制できるか気道上皮細胞株を用いて検討し、抑制効果があることを示しました。テディゾリドについては、賀来 敬仁 助教もマウスモデルを用いた検討でその抗菌作用および免疫調節作用を報告していますが、今回の研究の結果からテディゾリドが宿主の細胞に直接働いて免疫調節作用が分かりました。
当教室では、医師および臨床検査技師の大学院生が、栁原教授、森永助教、小佐井助教、賀来助教の指導のもと、免疫調節作用をはじめとした抗菌薬の新作用についての研究を行っています。研究に興味のある方は、いつでもお問い合わせください。
これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク
2017年10月16日月曜日
緑膿菌耐性獲得のリスク因子・Open Microbiol J
Kosai K, Kaku N, et al. Risk factors for acquisition of fluoroquinolone or aminoglycoside resistance in addition to carbapenem resistance in Pseudomonas aeruginosa. Open Microbiol J. 11: 92-97, 2017.
当教室の小佐井 康介 助教の緑膿菌が薬剤耐性を獲得するリスク因子についての研究がThe Open Microbiology Journalに掲載されました(2017年5月31日付)。
緑膿菌の治療においてカルバペネム系抗菌薬、フルオロキノロン系抗菌薬、アミノグリコシド系抗菌薬は重要な役割を果たしており、その耐性化が進むと治療が難しくなってきます。本研究では、イミペネム耐性緑膿菌に着目して研究を行ったところ、そのうち39.1%がフルオロキノロン系抗菌薬に、7.1%がアミノグリコシド系抗菌薬に耐性を示しました。90日以内のフルオロキノロン系抗菌薬投与された割合がフルオロキノロン系抗菌薬耐性がある群で有意に高く、アミノグリコシド系抗菌薬でも同様の傾向でした。また、メタロβラクタマーゼ産生菌株の割合がフルオロキノロン系抗菌薬・アミノグリコシド系抗菌薬に耐性の群で高い傾向にありました。
当教室では、菌株などの情報を基にした疫学研究についても、栁原教授、森永助教、小佐井助教、賀来助教を中心として積極的に行っています。研究に興味のある方は、いつでもお問い合わせください。
これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク
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