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2018年10月5日金曜日

学位取得!

 当検査部生化学検査室の西村 典孝 主任検査技師が学位(医学博士)を取得しました。西村主任は、検査技師として日常業務を行いながら、社会人大学院生として当教室の大学院でplasmid媒介AmpCの分子疫学解析を中心とした研究を行いました。9月に紹介した「Plasmid-mediated AmpC β-lacatamase and underestimation of extended-spectrum β-lactamase in cefepime-susceptible elevated-ceftazidime-MIC Enterobacteriaceae isolates(リンク)」で原著論文としてJJIDに掲載され、その業績をもとに6月6日に学位取得となりました(学位論文リンク)。

 サテライト検査室の生化学部門の主任をしているため、日常業務が忙しいとは思いますが、今後も大学院生の時の経験を活かして研究を行ってもらいたいです。



 当教室には他の施設で働いている臨床検査技師も含めて社会人大学院生が多く在籍しています。研究にも興味がある方はいつでもお問い合わせください。
 
 当ブログで報告したこれまでの学位取得はこちら→リンク




2018年10月1日月曜日

認定資格試験合格!

認定資格試験合格の報告です。
血液検査室の森技師が、一級遺伝子分析科学認定士に合格しました。
遺伝子分析科学認定士は高度な専門知識および技術に対応できる遺伝子分析科学技術者の育成を図り,遺伝子分析または遺伝子関連検査の発展・普及を促進することを目的とし設けられた制度で、初級と1級があります。初級に認定され5年経過すると1級の受験資格が得られます。試験で問われる内容は、ヒトの解剖学,生理学,生化学,分子生物学,遺伝子検査の倫理、英語論文の読解など広範であり、1級の合格率は平均30%未満、今年度の合格者はわずか4名と、とても狭き門です。今後の森技師の活躍に期待です。


長崎大学病院検査部では、今後も様々な分野で技師が活躍できるよう精進してまいります。


2018年9月19日水曜日

受賞報告(井上満治医学研究奨励基金)

 当検査部の微生物検査室所属の村田 技師と医学部5年生で2年生のときから当教室でMRSAについての研究をしている石毛 君が平成30年度井上満治医学研究奨励基金を受賞しました(大学のリンクはこちら)。

 この奨励基金は、在学中に優れた研究発表を国際学会、国際誌に行った者、あるいは将来国際的な医療・研究活動を期待できる医学系大学院生、学部学生に報奨金として授与されるものです。村田 技師は、大学院入学後に1st authorとして執筆した学術論文(リンク)で、石毛 君は現在投稿準備中で今年のASM Microbe 2018で発表した研究(リンク)で受賞しました。

 二人の今後の活躍にも期待したいです。


当教室では、これからも検査技師の研究および学術活動を積極的に支援していきます。
 これまでの受賞報告は→こちら

 

2018年9月18日火曜日

第11回長崎臨床検査R-CPC研究会



98日(土)に、長崎大学医学部良順会館で第11回「長崎臨床検査Reversed-CPC研究会」を開催しました。

今回は初の試みとして、ランチョンセミナー「NGSの最新情報、そしてゲノム医療の実現を目指して」(イルミナ株式会社)を行いました。特別講演では、 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科リウマチ・膠原病内科分野教授 川上 純 先生に、「サイトカインや免疫担当細胞とリウマチ性疾患との関わり」という題目で、免疫疾患に関係するJAK伝達経路や免疫疾患との重要性について御講演頂きました。

R-CPC1症例目の担当は、長崎医療センターの井田 技師に担当して頂きました。播種性骨髄癌症の症例で、急激に悪化してDICからMAHAを起こし亡くなられたという症例でした。2症例目の担当は長崎大学病院の大林技師で、低カリウム血症と代謝性アルカローシスからアルドステロン症を疑う症例でした。追加データでは、血清アルドステロン、血漿レニンがともに低値で、漢方薬の一種である甘草が原因で起こる偽性アルドステロン症という症例でした。
 両症例とも示唆に富む症例で、検査データをよく読んで有効な追加検査を行うことの重要性を再認識でき、とても勉強になるR-CPCでした。

 
次回開催につきましては、詳細が決まりましたら検査部のホームページやFacebookでお知らせいたしますので、ぜひご参加下さい。
 
初めての方や研修医・学生も大歓迎です。参加の連絡は不要ですので、お気軽にお越しください。

これまでのR-CPCの報告は→リンク


2018年9月10日月曜日

腸内細菌科細菌におけるplasmid媒介性AmpC・Jpn J Infect Dis


Nishimura F, Morinaga Y, et al. Plasmid-mediated AmpC β-lacatamase and underestimation of extended-spectrum β-lactamase in cefepime-susceptible elevated-ceftazidime-MIC Enterobacteriaceae isolates. Jpn J Infect DIs. 71 (4): 281-5, 2018.


 当教室の大学院生(2018年〜月学位取得)であった生化学検査室の西村主任の〜についての論文が国立感染症研究所が発行する英文誌Japanese Journal of Infectious DIseases (JJID)に原著論文として掲載されました(2018年6月24日付)。


基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(extended-spectrum β-lactamaseESBL)やプラスミド媒介性AmpC β-lactamase (plasmid-mediated AmpC β-lactamasepAmpC)を保有する腸内細菌科細菌が、世界的に広がっています。pAmpCの存在、特にESBLと同時に保有している際に薬剤耐性菌の同定を複雑にしており、pAmpCESBL表現型の検出を干渉する可能性があります。そこで、本研究ではESBL産生菌の可能性があるセフタジジムの最小発育阻止濃度(minimum inhibitory concentrationMIC)pAmpCが加水分解できないセフェピムのMICに着目し、ESBL単独、pAmpC単独、ESBLpAmpCを保有する可能性のある株およびESBL表現型の検出に与えるpAmpCの影響を調査しました。その結果セフェピム感性セフタジジムMIC上昇の株におけるpAmpC保有率は27.5%と高率で、この集団でpAmpC保有株を効率的に検出できたと推測されます。また、pAmpC保有株ではESBL遺伝子を保有しているにも関わらず、表現型ではESBLと判定されていない株が有意に多く認められました。これらのことから、pAmpCがESBL表現型の判定に影響を与えている可能性が示唆されました。

 当教室では、栁原 教授森永 講師賀来 助教の指導のもと、微生物の分子疫学的解析をを行っています。臨床検査技師の大学院生も多く所属し、研究を行っています。また、研究に興味のある方は、いつでもお問い合わせください

これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク