当教室の栁原 克紀 教授が会長として2018年6月21日(木)・22日(金)と長崎ブリックホールで第34回日本DDS学会学術集会を開催しました。学会名に入っているDDSとは、drug delivery systemの略で、体内の薬物分布を量的・空間的・時間的にコントロールする薬物伝達システムのことです。内服薬の徐放剤、喘息の吸入薬など薬物を目標とする臓器に伝達するものなどが入ります。この学会では、医学・薬学・工学とさまざまな分野の専門家が集まります。長崎では、1990年の第6回(会長:原耕平先生)、2005年の第21回(会長:河野茂先生)以来の開催となりました。
今回の学会では、栁原教授の専門分野である感染症・化学療法領域とDDSのコラボレーションとして、日本感染症学会とのジョイントシンポジウム「ワクチンとDDS〜臨床でのニーズと基礎でのシーズ〜」、日本化学療法学会とのジョイントシンポジウム「抗菌化学療法とDDS」も行いました。日本化学療法学会とのジョイントシンポジウムでは当教室の賀来 敬仁 助教が「呼吸器感染症における抗菌薬吸入療法」について発表を行いました。
学会には800名を超える参加者があり、基礎から臨床応用まで多くの演題発表がありました。ザ・ホテル長崎BWプレミアムコレクションで開催された懇親会では、本場である籠町龍踊保存会による龍踊りも披露され、大変盛り上がりました。
来年は埼玉医科大学国試医療センターの濱口 哲弥先生が会長としてパシフィコ横浜で第35回日本DDS学会学術集会が開催されます。ご興味のある方は是非ご参加ください。