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2018年8月21日火曜日

BD MAX C. difficileの性能評価・J Infect Chemother



Morinaga Y, Akamatsu N, et al. Diagnostic utilities of a fully automated molecular test for toxigenic Clostridium difficile. J Infect Chemother. 24: 88-91, 2018.




当教室の森永 芳智 講師のBD MAXシステムによるC. difficileおよび毒素の検出についての論文が日本感染症学会・日本化学療法学会の英文誌であるJournal of Infection and Chemotherapy誌に掲載されました(2018年2月付)。
 BD MAXシステムは全自動遺伝子検査システムの一つで、核酸の抽出・増幅・検出を全自動で行うものです。MRSAを検出する試薬については森永 助教が論文にして発表しています(リンク)。今回は同じシステムを使ってC. difficileおよびtoxinの検出について多施設で検討しました。培養検査法での検出を基準とした場合に、抗原検査法では感度が52.8%と低かったのに対して、BD MAXシステムでは感度が98.1%と良好な結果を示しました。
 C. difficileについては本研究および小佐井助教の報告で示されたように抗原検査の感度が低いことが問題となっており、海外では遺伝子検査も行われています。日本でも栁原 克紀 教授が副委員長を務める日本臨床微生物学会感染症領域新規検査検討委員会が2017年7月に遺伝子検査の運用フローチャートを公表しており、保険適用となれば臨床において遺伝子検査も活用出来るようになります。

 当教室では、栁原 教授森永 講師賀来 助教の指導のもと、感染症遺伝子検査についての基礎検討および臨床研究を行っています。研究に興味のある方は、いつでもお問い合わせください

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