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2017年12月28日木曜日

2017年仕事納め

12月28日(木)に、長崎大学病検査部2017年仕事納めの会が行われました。
今年は、ISO15189の取得など検査部にとって激動の一年でした。
2018年もより質の高い検査結果を報告できるよう、
検査部一同頑張りたいと思います。
1年間お疲れ様でした!

2017年12月8日金曜日

2017年忘年会

検査部・細胞療法部の2017年度忘年会がANAクラウンプラザホテル長崎グラーバーヒルで開催されました。院内、院外を含め50名以上の方々に出席して頂きました。
新人さんの余興では素敵なスライドショーとキレのあるダンスを披露してくれました。他にも豪華賞品が当たるビンゴゲームなど会場は大いに盛り上がっていました。2017年もお疲れ様でした。

2017年12月4日月曜日

認定資格試験合格!

認定資格試験合格の報告です。
今年の7月に、日本臨床検査同学院主催の緊急臨床検査士、二級臨床検査士(臨床化学分野)認定試験が行われ、石原主任(写真右)、海端技師(写真左)が合格しました。


2017年11月30日木曜日

IDWeek2017 @San Diego

 10月4日〜8日にアメリカのサンディエゴで開催されたIDWeek2017に、栁原 克紀 教授賀来 敬仁 助教、大学院生の太田 賢治 医師が参加しました。IDWeekは、米国感染症学会(IDSA)米国医療疫学学会(SHEA)米国HIV医学協会(HIVMA)米国小児感染症学会(PIDS)の4学会が合同で開催する年次集会です。

 毎年参加しているASM Microbeはアメリカ微生物学会主催であり、臨床だけでなく、基礎研究や新薬についての情報が多くありますが、IDWeekは臨床中心の学会です。SHEAも主催学会の1つなので、感染制御に関する話題も多いです。今年の演題はAntimicrobial Stewardshipについての演題が多かったです。

 IDWeek2017では、太田医師が賀来助教の指導で行っているソリスロマイシンの免疫調節作用(MUC5AC過剰分泌の抑制効果)についての研究をポスター発表を行いました。また、栁原教授が日本感染症学会学際化国際化委員会の委員長として、賀来助教が同委員会委員として、IDSAの理事長Dr. Paul Auwaerterおよび前理事長Dr. William G. Powderlyと会合を行いました。今後の関係性の発展に期待したいです。


学会が開催されたSan Diegoはカリフォルニア州にある都市で、メキシコ国境とも近い位置にあります。気候は温暖で、アメリカの中でも治安がよく住みやすい街の一つのようです。ガスランプクオーターという中心街に学会場が位置していたため、発表した後に食事も楽しめました。

当教室では、積極的に国際学会での発表も行っています→これまでの報告はこちら

バス旅行

11/5(日)日帰りのバス旅行がありました。
初めは福岡と佐賀の県境にある契山(チギリヤマ)のふもとにある大興善寺へ。
春はつつじ、秋は紅葉の名所として知られています。紅葉は色付き始めたばかりで、緑葉が多く見られましたが、自然が多く綺麗な木々が印象的でした。



次に昼食は柳川でうなぎのせいろ蒸しを美味しく頂き、食後に柳川を船頭さんが歌いながら一緒に川下りを体験しました。バス車内ではクイズ大会、豪華景品もあり大いに盛り上がりました。
当日は良い天気にも恵まれ、とても楽しい1日となりました。

2017年10月31日火曜日

長谷川寛雄先生准教授就任祝賀会

10月17日に長崎サンプリエールで長谷川寛雄先生准教授就任祝賀会が開かれました。
祝賀会には遠方も含め、50名以上の方々が祝福に駆けつけて頂きました。
また、論文等、長谷川先生の業績は素晴らしく、満場一致で准教授に就任されたとの事でした。多くの祝福の言葉を頂き、大変楽しい祝賀会となりました。




2017年10月17日火曜日

テディゾリドの免疫調節作用 (MUC5AC)・J Infect Chemother


Takeda K, Kaku N, et al. Tedizolid inhibits MUC5AC production induced by methicillin-resistant Staphylococcus aureus in human airway epithelial cells.





 当教室で研究をしていた武田 和明 先生の「テディゾリドの免疫調節作用」についての研究が、原著論文として日本感染症学会・日本化学療法学会の英文誌であるJournal of Infection and Chemotherapy誌に掲載されました(2017年9月付)。

 本研究では、気道で分泌されるムチンの一つであるMUC5ACに着目して研究を行いました。当教室では、以前から気道上皮細胞株を用いたMUC5ACの基礎研究をしており、これまでにも多くの研究成果を発表しています(これまでの研究成果)。今回は、オキサゾリジノン系抗菌薬の新薬であるテディゾリドがMUC5ACの過剰分泌を抑制できるか気道上皮細胞株を用いて検討し、抑制効果があることを示しました。テディゾリドについては、賀来 敬仁 助教もマウスモデルを用いた検討でその抗菌作用および免疫調節作用を報告していますが、今回の研究の結果からテディゾリドが宿主の細胞に直接働いて免疫調節作用が分かりました。

 当教室では、医師および臨床検査技師の大学院生が、栁原教授森永助教小佐井助教賀来助教の指導のもと、免疫調節作用をはじめとした抗菌薬の新作用についての研究を行っています。研究に興味のある方は、いつでもお問い合わせください

これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2017年10月16日月曜日

緑膿菌耐性獲得のリスク因子・Open Microbiol J



Kosai K, Kaku N, et al. Risk factors for acquisition of fluoroquinolone or aminoglycoside resistance in addition to carbapenem resistance in Pseudomonas aeruginosa. Open Microbiol J. 11: 92-97, 2017.





  当教室の小佐井 康介 助教の緑膿菌が薬剤耐性を獲得するリスク因子についての研究がThe Open Microbiology Journalに掲載されました(2017年5月31日付)。

 緑膿菌の治療においてカルバペネム系抗菌薬、フルオロキノロン系抗菌薬、アミノグリコシド系抗菌薬は重要な役割を果たしており、その耐性化が進むと治療が難しくなってきます。本研究では、イミペネム耐性緑膿菌に着目して研究を行ったところ、そのうち39.1%がフルオロキノロン系抗菌薬に、7.1%がアミノグリコシド系抗菌薬に耐性を示しました。90日以内のフルオロキノロン系抗菌薬投与された割合がフルオロキノロン系抗菌薬耐性がある群で有意に高く、アミノグリコシド系抗菌薬でも同様の傾向でした。また、メタロβラクタマーゼ産生菌株の割合がフルオロキノロン系抗菌薬・アミノグリコシド系抗菌薬に耐性の群で高い傾向にありました。

 当教室では、菌株などの情報を基にした疫学研究についても、栁原教授森永助教小佐井助教賀来助教を中心として積極的に行っています。研究に興味のある方は、いつでもお問い合わせください

これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2017年9月15日金曜日

三学会合同サーベイランス(呼吸器感染症2012)・J Infect Chemother


Yanagihara K, Watanabe A, et al. Nationwide surveillance of bacterial respiratory pathogens conducted by the surveillance committee of Japanese Society of Chemotherapy, the Japanese Association for Infectious Diseases, and the Japanese Society for Clinical Microbiology in 2012: General view of the pathogens' antibacterial susceptibilityJ Infect Chemother. 23 (9):587-597, 2017. (リンク


 日本化学療法学会、日本感染症学会、日本臨床微生物学会の三学会合同抗菌薬感受性サーベイランスが行われていますが、そのなかの一つに呼吸器感染症のサーベイランスがあり、当教室の栁原 克紀 教授も調整委員として重要な役割を担っています。

 今回、2012年に行われた呼吸器感染症サーベイランスの結果が、原著論文として日本感染症学会・日本化学療法学会の英文誌であるJournal of Infection and Chemotherapy誌に掲載されました(2017年9月付)。この論文では、栁原 教授が責任著者(corresponding author)および筆頭著者、賀来 敬仁 助教が共著者となっています。
 
 2012年の検討では、35の医療施設から合計1236の菌株が収集され、S. aureus(232株)、肺炎球菌(225株)、溶連菌(16株)、インフルエンザ菌(231株)、Moraxella catarrhalis(147株)、肺炎桿菌(167株)、緑膿菌(218株)の菌種毎に薬剤感受性試験の結果が解析されています。また、肺炎桿菌におけるESBL産生菌の割合や緑膿菌におけるメタロβラクタマーゼ産生菌の割合についても検討を行っています。本論文と同じく栁原 教授が責任著者(corresponding author)および筆頭著者で森永 芳智 助教が共著者として報告している2010年のサーベイランス結果(リンク)と比較して、薬剤耐性菌の割合に大きな変化はありませんでしたが、今後もこのようなサーベイランスを継続して行っていくことが重要であると考えられます。

 当教室には、感染症および呼吸器を専門とする医師が所属しています。今後も、栁原 教授を中心に、微生物検査室および感染症関連の教官(森永 助教小佐井 助教賀来 助教)も全国的なサーベイランスに貢献していきます。

 これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2017年9月14日木曜日

臨床検査医学講座 8月の出来事


先日、森永助教の帰国、川元技師の病院長表彰、松本技師の大学院入学を祝う会が開催されました。
リサーチカンファメンバーでの懇親会


森永芳智 助教が約2年間の海外留学を終え、8月より検査部に帰ってきました。
森永助教はアメリカのミシガン大学で、主に腸内細菌叢の変化を中心に重症感染症の病態についての研究を行っていたとのことです。留学で得た経験や知識を活かして、当教室でも指導をしていただきたいとおもっています。


また、川元技師が、学会等の発表に係る病院長表彰の受賞者に選ばれました。授賞式では、「TNF-αはアポトーシスを誘導することでLegionella pneumophilaの騎乗同妃細胞内での増殖を抑制する」というタイトルで発表しました(論文の内容は→リンク

病院長表彰受賞式(右から2番目 川元技師)
栁原教授と川元技師
 

さらに、松本技師が、試験に合格し、10月より社会人大学院生としても研究を行っていくことになりました。松本技師は、造血器腫瘍関係の研究を行っていく予定です。

長崎大学病院検査部は、様々なキャリアを背景にした医師および臨床検査技師が在籍しています。臨床だけでなく、基礎研究も積極的に行っていますので、興味がある方は御連絡ください!

2017年9月6日水曜日

第9回長崎臨床検査Reversed-CPC(R-CPC)研究会

 8月5日(土)に、長崎大学医学部ポンペ会館で第9回長崎臨床検査Reversed-CPC(R-CPC)研究会を開催しました。






 R-CPCの1症例目の担当は長崎原爆病院の酒井技師で、血球貪食症候群の症例でした。また、2症例目は長崎大学病院の海端技師が担当で、壊死性筋膜炎の症例でした。どちらの症例も、それぞれの班で積極的に話し合いが行われていました。また、日常検査で目にするデータをしっかりと解釈することの重要性を再認識できたのではないかと思います。



 特別講演は、大分大学医学部循環器内科・臨床検査診断学講座教授 髙橋 尚彦先生をお招きし、「危険な心電図の読み方」というタイトルでお話をしていただきました。心電図の読み方の基本から解説していただき、循環器を専門としない人にも大変分かりやすく、また日常臨床でも活用できる素晴らしい御講演でした。



 次回開催については、詳細が決まりましたら検査部のホームページやFacebookでお知らせいたしますので、是非ご参加ください。
 初めての方や研修医・学生も大歓迎です。参加の連絡は不要ですので、お気軽にお越しください。

これまでのR-CPCの報告は→リンク



2017年9月5日火曜日

Elecsys HTLV-I/II・J Clin Microbiol(original article)




Laperche S, Sauleda S et al. Evaluation of sensitivity and specificity performance of Elecsys HTLV-I/II assay in a multicenter study in Europe and JapanJ Clin Microbil 55 (7): 2180-7, 2017.






 当教室の栁原 克紀 教授および宇野 直輝 助教が共著者となっているHTLV-I/IIの新規検査試薬についての論文が、アメリカ微生物学会(American Society for Microbiology)が発行するJournal of Clinical Microbiology誌に掲載されました(2017年7月付)。

 本研究では、全自動免疫測定装置の専用試薬として新たに開発されたHTLV-1/2抗体測定試薬についての検討を行いました。検討した試薬は、電気化学発光免疫測定法を測定原理とするダブル抗原サンドイッチ法を用いた第3世代の試薬です。本研究では、オーストリア、フランス、ドイツ、日本、ポルトガル、スペインの6カ国7施設(ドイツのみ2施設)の多施設共同研究として行われ、既存の方法と比較しても、感度・特異度ともに良好な結果でした。

 当教室では、基礎的な研究だけでなく、多数の臨床研究を行っています。今回のような国際的な多施設共同研究も積極的に行っていきたいと考えています。


これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2017年9月4日月曜日

新規βラクタマーゼ阻害薬(OP0595)・Antimicrob Agents Chemother(original article)






Kaku N, Kosai K, et al. Efficacy and pharmacokinetics of OP0595 and cefepime in amouse model of pneumonia caused by extended-spectrum-beta-lactamase-producing Klebsiella pneumoniae. Antimicrob Agents Chemother. 61 (7): e00828-17, 2017.






 当教室の賀来 敬仁 助教の新規βラクタマーゼ阻害薬についての論文が、アメリカ微生物学会(American Society for Microbiology)が発行するAntimicrobial Agents and Chemotherapy誌に掲載されました(2017年6月28日付)。

 ESBL産生菌は、我が国でも大腸菌や今回の検討で使用した肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)で増加傾向にあります。院内感染だけでなく、市中においても拡大が懸念されている薬剤耐性菌です。ESBLの治療には、タゾバクタム・ピペラシリンやカルバペネム系抗菌薬が使用されますが、当教室の以前の検討では菌量が多い状況ではタゾバクタム・ピペラシリンの有効性が認められなくなるinoculum effectが確認されています(Harada Y, Morinaga Y, et al. Clin Microbiol Infect)。そのため、治療の選択肢としてカルバペネム系抗菌薬しかない状況もあります。しかし、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)の出現が問題となっているため、他に使用可能な新薬の登場が待たれています。

 今回の研究で使用したOP0595は、日本のMeiji Seikaファルマが開発した新規βラクタマーゼ阻害薬で、これまでに実験株および臨床分離株を用いた検討で、セフェピムを始めとする種々の抗菌薬との組み合わせでESBL産生菌などの薬剤耐性菌に対して有効性を示してきた薬剤です。本研究では、inoculum effectを確認したESBL産生K. pneumoniaeによる肺炎マウスモデルに対するOP0595とセフェピムの併用療法の有効性と体内動態を確認しました。検討の結果、OP0595単剤、セフェピム単剤では死亡率、肺内生菌数ともに改善を認めませんでしたが、OP0595とセフェピムを併用することで、死亡率、肺内生菌数がともに有意に改善しました。今後、新薬としてOP0595が出てくれば、ESBL産生菌にに対する治療の新たな選択肢となる可能性があります。

 当教室では、医師および臨床検査技師の大学院生が、栁原教授森永助教小佐井助教賀来助教の指導のもと、感染症マウスモデルを用いた抗菌薬の研究を行っています。研究に興味のある方は、いつでもお問い合わせください

これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2017年9月1日金曜日

研修医&クリクラ(7月、8月)

 9月1日になり、小学生〜高校生は新学期が始まったのではないでしょうか。長崎大学も、来週からポリクリが再開となるため、検査部も賑やかになります。

 さて、検査部ブログも1ヶ月ほど夏休みをいただいていましたが、今日から再開していきます。第一弾は、研修医&クリクラの報告です。

 7月〜8月上旬まで初期研修医(1年目)の岩田先生が当科をローテートしました。また、医学部6年の高木君、迎君がクリニカル・クラークシップで7月の1ヶ月間検査部で実習を行いました。岩田先生は、サテライト検査室、遺伝子検査室、微生物検査室、生理機能検査室をそれぞれ1週間ずつローテートし、高木君と迎君はサテライト検査室、微生物検査室、輸血部、生理機能検査室などをローテートしました。3人ともさまざまな手技に触れ、有意義な研修になったようです。また、今回も月、水、木、金の週4日はミニR-CPC(データから病態を読み解くトレーニング)を教官と行い、検査データの捉え方や考え方について学習しました。
 検査部での経験を生かして、これからの研修生活および国家試験の勉強を頑張ってください。





当教室では、研修医や学生の実習にも力を入れています。興味のある人は気軽にたずねてください。
以下、リンクです。
検査部ホームページ(学生教育)
検査部ホームページ(初期研修)
検査部ホームページ(後期研修)

これまでの初期研修の記事は→リンク
クリクラは→リンク

2017年7月25日火曜日

長崎新聞に掲載


長崎大学病院検査部、微生物検査室の村田美香技師が
長崎新聞「とっとって(566号 72日発行) はたらくひとたち」に掲載されました。
様々な職業を紹介するコーナーであり、まだまだ認知度の低い臨床検査技師の仕事について、仕事の内容や1日に行っている仕事のスケジュール、仕事のやりがいなど現場で働く人の声が分かりやすく記事になっています。この記事によって、多くの人に臨床検査技師のことを知ってもらい、興味を持っていただけたらと思います。


2017年7月18日火曜日

MRSAフォーラム2017参加&受賞報告

 7月15日(土)に開催されたMRSAフォーラム2017に、栁原 克紀 教授賀来 敬仁 助教、大学院生の太田賢治医師が参加してきました。MRSAフォーラムは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicillin-resistant Staphylococcus aureus:MRSA)についての研究会で、MRSAに関して、遺伝子検査・診断から病原性、治療、疫学に至るまで様々な視点からのシンポジウムや一般演題発表が催されます。
 栁原 教授はシンポジウムで「MRSA-SSTI/SSI−疫学的見地から−」を発表し、賀来 助教は医学部の石毛くんが研究している「MRSA菌血症におけるSCCmec typeの変化」について発表を行いました。

 また、太田 医師は「真のMRSA院内肺炎の規定因子と臨床的特徴」について発表し、見事に優秀ポスター賞を受賞しました! 今回の研究会では、MRSAの奥深さや面白さ、まだわかっていないことや今後の展望など多方面から学ぶことができたようです。太田先生は、今年のIDweekやICCなどの国際学会でも発表予定であり、今後に期待しています。


これまでの国内学会報告と受賞報告の報告はこちら→国内学会受賞



2017年7月15日土曜日

第33回日本DDS学会学術集会@京都

2017年7月6日〜7日に京都市勧業館みやこめっせで開催された第33回日本DDS学会学術集会に、栁原 克紀 教授賀来 敬仁 助教が参加してきました。
 DDSとは、drug delivery systemの略で、体内の薬物分布を量的・空間的・時間的にコントロールする薬物伝達するシステムのことです。このように書くと分かりにくいのですが、たとえば内服薬の徐放剤などの薬剤の濃度をコントロールする技術や、喘息の吸入薬など薬物を目標とする場所(臓器)に伝達する技術です。この学会では、医学・薬学だけでなく、工学を専門とする方々も多く参加されています。


 来年は、当教室の栁原 克紀 教授が大会長として、長崎ブリックホールで第34回日本DDS学会学術集会(2018年6月21日、22日)を開催します。これまでDDS学会に参加したことのない方も、是非ご参加ください。




2017年7月8日土曜日

初期研修医(6月)

 6月に研修医1年目の服部先生が、検査部をローテートしました。

 服部先生は、感染症に興味があって、長崎大学病院での初期研修をしているとのことで、微生物検査室で2週間研修を行いました。また、その他にもサテライト検査室(血液、生化学)と生理機能検査室を1週間ずつローテートし、検査部で有意義な研修生活を送ることができたようです。研究カンファなどでもメモを取ったりしていて、その真面目かつ真摯な姿勢には非常に感銘を受けました。これから2年間の初期研修生活もその調子でがんばってください!そして、検査関連でわからないことがあるときは、いつでも相談に来てください。

 長崎大学病院では、第二内科(呼吸器内科)と熱研内科(感染症内科)が感染症診療およびコンサルテーションを担当し、感染制御教育センターは感染制御およびコンサルテーションを担当しています。当教室にも、栁原 克紀 教授をはじめとして、森永 芳智 助教小佐井 康介 助教賀来 敬仁 助教と4人の感染症専門医が所属しており、感染症診療の後方支援ならびに他の病院からの微生物検査についての相談を受けています。また、感染症の基礎・臨床研究もたくさん行っています。感染症に興味のある人も検査部で研修をしてほしいと思っています。



当教室では、初期研修医も受け入れています。興味のある人は気軽にご相談ください。
以下、リンクです。
検査部ホームページ(学生教育)
検査部ホームページ(初期研修)

これまでの初期研修の記事は→リンク

2017年6月16日金曜日

ISO取得祝賀会・新人歓迎会

1ヶ月以上前になりますが、検査部・細胞療法部のISO 15189取得祝賀会・新人歓迎会が開かれました。場所は築町のカジュアルCafeのような雰囲気のお店でした。

 ISO15189については、検査部全体で取り組み、かなり苦労をして取得できました。ISO15189については、取得後にしっかりと運用することが重要となりますが、この日はISO認証を取得できた喜びもあり、とても楽しい会となりました。

 また、今年は3名の新人を検査部に迎えることができました。歓迎会では上司からの他己紹介もあり、新人それぞれのキャラクターを知ることができました。新人教育についても、今年の新人からISOに則ったものとなり、体系的なものができています。


2017年6月13日火曜日

ASM microbe 2017 @ New Orleans

 201761日~5日にアメリカ東海岸、ニューオリンズで開催されたアメリカ微生物学会ASM microbe 2017 栁原教授小佐井助教、山川技師が参加してきました。

 小佐井助教は全自動多項目同時遺伝子検査システムVerigene® によるClostridium difficile の検出についての検討について、また、山川技師は長崎大学病院におけるIMP-1型メタロβラクタマーゼ産生Klebsiella pneumoniae の分子疫学的解析についてポスター発表を行いました。

 学会が開催されたニューオリンズはジャズの発祥地として名高く、空港に降り立つとジャズの生演奏で出迎えられました。会場近くにはミシシッピ川が流れ、蒸気船でのクルーズではジャズを聴きながら雄大な川やニューオリンズの街並みを見ることが出来ます。その他にも、フランス・スペイン統治時代の雰囲気を残すフレンチ・クオーターではセント・ルイス大聖堂などが見られ、ルイジアナの郷土料理であるケイジャン料理なども楽しめました。

 初めての国際学会参加で、これまでの研究成果を発表できたことはとても貴重な経験となりました。最終日にはPatrick R. Murray 博士、大楠 清文先生のご講演を聞く事ができ大変勉強になりました。







当教室では、積極的に国際学会での発表も行っています→これまでの報告はこちら
 

2017年5月26日金曜日

AMED第1回研究班会議

 今年度、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に、当教室の栁原克紀教授が研究開発代表者を務める「薬剤耐性菌対策に資する診断法・治療法等の開発研究」が採択されました。

 先週の金曜日に、長崎大学臨床検査医学講座医局で第1回研究班会議が開催されました。当教室だけでなく、国立感染症研究所、大阪市立大学、海洋研究開発機構から本研究開発に関係する研究者が集合し、これから行う研究についての説明を行いました。それぞれの研究室の先進的な取り組みを統合して、薬剤耐性菌対策に役立てるような成果を出していきたいと考えています。
 
 また、昨年度に採択され、研究を継続している厚生労働科学研究費補助金「医療機関等における薬剤耐性菌の感染制御に関する研究(研究代表者:栁原克紀教授)」とも上手く連携させて、日本だけでなく世界で問題となっている薬剤耐性菌対策に積極的に関わっていく方針です。


2017年5月25日木曜日

NGS現場の会 第5回研究会@仙台国際センター

 5月22日〜24日に仙台市の仙台国際センターで開催された「NGS現場の会 第五回研究会」に、当教室の賀来敬仁助教と遺伝子検査室の松本技師が参加してきました。

 「NGS現場の会」は、次世代シーケンサー(Next generation sequencer)を使用した研究を行う研究者が一堂に会するイベントで、年々規模が大きくなっているようです。当教室でもNGSを導入して、腸内細菌叢解析などの研究を行っていることから、今年初めて参加してきました。

 NGS現場の会は、農学系や環境系などの発表も多く、医療系の発表が少数派でした。また、NGSに関連する機器・試薬メーカーも多数参加していました。医療系以外の研究では用語から分からないものも多くありましたが、我々の分野でも応用できそうな情報を多く得ることができました。医療の世界を飛び出して、他分野の先生方と交流するのは刺激的で、良い経験でした。

 当教室は臨床の教室ですので、NGSを臨床応用するところで貢献できたらと考えています。また、研究成果を来年のNGS現場の会で発表できるように頑張ります。

左上:日本でのスケート発祥の地(五色沼)
左下:仙台といえば牛タン
右:伊達政宗像

2017年5月15日月曜日

日本感染症学会・日本化学療法学会総会@京王プラザホテル

 4月6日〜8日に東京・京王プラザホテルで開催された第91回日本感染症学会総会・第65回日本化学療法学会学術集会合同学会に、栁原克紀教授小佐井康介助教賀来敬仁助教、木村主任検査技師、岡田技師、。

 栁原教授は、座長の他にもシンポジウムで「感染症遺伝子検査についてのアンケート報告」を行いました。賀来助教も同じシンポジウムで「感染制御・疫学解析での遺伝子検査の活用」について発表を行いました。また、木村技師は、要望演題で「血液疾患を有する患者におけるβ-Dグルカンの比較検討」について発表を行いました。一般演題については、小佐井助教、賀来助教、川元技師、山川技師、岡田技師がそれぞれ1演題ずつ発表しました。
 会期中には、新宿のメキシコ料理店で親睦会も行うなど、学会ならではの楽しみも満喫できたようです。



 来年は、長崎大学の先輩である門田淳一先生(大分大学)が会長として、第92回日本感染症学会総会を岡山で開催されます(第66回日本化学療法学会総会との合同学会)。検査部としても、また発表ができるように研究を継続していきます。

 
 

2017年5月14日日曜日

初期研修医(4月〜5月)

 4月中旬から5月中旬まで研修医1年目の小島先生が検査部をローテートしました。
 小島先生は、検査部にクリクラで来ていた同級生から評判を聞いて、初期研修で選択してくれたようです。検査部では、生理機能検査室(エコー、心電図、呼吸機能、脳波)、輸血部、サテライト検査室(血液、生化学)、微生物検査室で研修を行いました。
  医師になって最初の研修ということで緊張もあったようですが、検査技師とも良好な関係を築くことができていました。また、ミニR-CPCでも、だいぶデータが読めるようになりました。
 これから2年間の初期研修頑張ってくださいね。
 検査部をローテートすると検査部の医師だけでなく検査技師とも顔見知りになれます。検査関連でわからないことがあるときは、いつでも相談して欲しいと思っています。

(上)微生物検査室で8連ピペットの操作を習っている様子
(下)送別会での記念写真

当教室では、初期研修医も受け入れています。興味のある人は気軽にご相談ください。
以下、リンクです。
検査部ホームページ(学生教育)
検査部ホームページ(初期研修)

これまでの初期研修の記事は→リンク